今、建設中の新病院には2月末に引っ越すことになっている。
いよいよ・・・というところだ。
こういった時期になると、やはり所々で問題が顕在化してくる。
先日
『マット事件』というのが勃発した。
(命名:kazz)
新病院に移行するにあたって、患者さんのベッドに使用するマットレスが新しいものになるというもの。
良い話っぽいでしょ?
だけど・・・
(・∀・)ナニッ?
全部・・・
ダカラ(`・д´・ ;)ナニ?
体圧分散マット!!
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!!
あり得んだろ
(#゜Д゜)ゴルァ!!
あんなフカフカのマットに御高齢の患者さんが寝てたら廃用症候群起こすのは分かりきったことだ。
筋力低下、関節可動域制限、循環不全、不動、意識レベル低下・・・
ひいては、体圧分散マットを使用することで、不動傾向となり褥創が出来上がるというパラドクシカルな結果にもなりかねない!
体圧分散マットは、「適切に」用いることが必要だ。
「これ使ってたら褥創できないよ」って代物じゃないのだ!
本来、体圧分散マットというものは、仕方がないから導入するものなのだと思う。
もっといえば、体圧分散マット(体圧分散マット)はなんら効果的ではないのではないか?という報告もある。
沈み込むことで褥創を形成しかねないということも報告されているし・・・
それを、
褥創が予防できるマット
清潔維持(このマットはクリーニングに出さなくても拭き掃除ができるらしい)
という甘い言葉にのって導入してしまったらしい・・・
まさか、すべてのベッドが褥創予防になるわけないだろと思ったアナタ!!
( -`д-)/チッチッ
あまいあまい!
全部でござる!
全!病!床!
あり得んでしょ!
『あり得ないと言われても、あり得てるんです。』
↑鳩山総理の迷言
んでさ
こういったことが
勝手に決められている。
って
誰が決めた?
(・_・)ン?
どうやら
看○部・・・
伏せ字にする必要ないか・・・『看護部』だ!
看護副部長はこう言ったらしい。
↓
『独断で決めたわけではなくて、ちゃんと意見を聞いて決まりました。』
・
・
・
( ´_ゝ`) フーン
では、その「意見」の中に、リハビリテーション課スタッフや神経内科医や褥創予防対策チームのメンバーが、""たまたま""含まれていなかっただけか?
(`_ゝ´) テコトダゾ
おまけに、500人もいる看護師が異議を称えなかったのか?
(`_ゝ´) テコトダゾ
こんな重要な話が、何故、関連部署にまわってこない!!
どうなっとるんだ看護部!!
(#゜Д゜)ゴルァ!!
・・・
てなことで、大きな声を上げれば、なんとかなるのがウチの病院のイ・イ・ト・コ・ロッ!!
ブフ(*´艸`*)♪
リハビリ部長(医師)も奔走してくれて、ほんとは契約の進んでいたところを、融通が利くぞというところまでの話になった。
で、さらにおもしろい選択となった。
ハーイ(〃^O^〃)ノ.: *:・
ミナサーン
どちらの体圧分散マットがいいですか?
■柔らかいマット
■もっと柔らかいマット
(*´д`*)ゲフゥ
ドチラもいらんのんじゃぁ!!!
ヽ(#゜Д゜)ノ┌┛・;
ということで、
■ごく普通のマット
も選択肢にやっと入った(笑)!
これからどうなることやら・・・
ち
な
み
に
整形・形成外科病棟は
■もっと柔らかいマット
が病棟全床に!
『あり得ないと言われても、あり得てるんです。』
あのさぁ・・・
ウチの看護部も看護部だけどさ・・・
マット業者の方も
「全床にこのマットにしたら大変なことになりませんか?」
とかアドバイスしないわけ?
商売なのは分かるけど、信用なくすよ?
さて、
障壁が高ければ高いほど燃えてくるのが私でござる。
不必要なマット使用には従来以上に声を挙げていく次第でござる。
追記:
思うに、
体圧分散マットは将来、今ほど使われなくなると思う。
現在はホントに不必要に使われすぎていて、百害あって一利無し状態も散見される。
なので、「案外、体圧分散マットはいらなかった」的な報告がしっかりと出てくるのではないかということを予言しておく。
DVT/PE予防ストッキングにしても、体圧分散マットにしてももう見直されても良い頃かもしれない。
たぶん、使われ過ぎなのだと思う。
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Unknown
マットの種類は重要ですよね。自分も耐圧分散マットは仕方がないから導入するという認識をしていました。
訪問リハで行っているパーキンソン病の女性の方がいます。ベッド柵につかまって寝返りがなんとか独力で可能です。普通のマットレスを使っています。
最近、近医の皮膚科にかかったら、その医師から信じられないアドバイスをされました。
「手足の循環をよくするために、ウォーターベッドを使った方が良いよ」
はぁ?リゾートか!?
すっかり、信じ込んでしまったその女性にウォーターベッドなんか勧められないってことを分かってもらうのは至難の業です。
こちらでもマット事件が起きています。
>Shintaro Kugaさん
ありがとうございます。
なんで、手足の循環が良くなるんでしょうね?
患者さんにとっては医師の話を、絶対だと信じ込んでしまう方もいますから(全く疑われるもの問題ですが・・・)大変ですね。
マット事件、頑張ってください。
とりあえずは、その医師に説明ですかね(^_^;)アセ。
愚かな褥瘡学会の影響
褥瘡学会に行くと、こういうマットレスの話だけが暴走しています。さらに体位変換で30度横に傾けた側臥位という患者さんのことをこれっぽっちも考えていない姿勢をとることを要求されます。
パーキンソンの患者さんがちょっと風邪をひいたということで褥瘡ができ、あわててケアマネがエアマットをいれたせいで寝たきりになった患者さんを隠岐の巡回診療でみたことがあります。
恐怖のマニュアル人間がこの世の中には山ほどいるので気をつけましょう。
re:愚かな褥瘡学会の影響
>某Drさん
ありがとうございます。
なんで、そうなる前にストップさせることが出来なかったのか?
と思うと情けない気持ちになります・・・
「専門家」がよってたかって、こんなことしか思いつかないのは、やはり臨床を見ていないからなんでしょうね。
マットレスで助かった患者さんもおられるでしょうが、それで損をした患者さんの方が遥かに多いのではないかと言うのが僕の印象です。
マット使うと、なんか特別なアプローチをした気になって油断するのでしょうか?
褥瘡学会も、ほんとに必要な人、使ってはならない人の判断を出してくれたら良いのに・・・と思います。
業者との都合(←?)もあって、いまさら言えないのでしょうか?
Unknown
意外にも、事はすんなりと良い方向へ行きそうです☆
訪問リハに行って、パーキンソン病の対象者とその夫にまず探りを入れてみました。
やはり、循環がよくなるから(エアマットでもなく)ウォーターベッドが良いと勧められたようでした。
「そう、手足の循環を良くしたいんですよね?」
と一旦は同調しておいて、
なぜウォーターベッドなんか勧められないのか、
順番に説明しました。
すると、
「そうですかぁ、それならやめておきます」と、対象者。
思い込みと悲壮感あふれる訴えが頻繁にある人だったのですが、今回は拍子抜けするくらいすんなりと納得していただけました。
めでたし、めでたしw
>Shintaro Kugaさん
良い方向のようで、よかったです。
はじめに薦められた医師にも連絡(報告?相談?)が必要かもしれませんね。
「なんで、すすめたのに使用していないのだ?」・・・みたいなことになるといけませんから。
これからのために。
おそらく、その医師はほかの患者さんにも勧めておられるんでしょうね。
全体的な身体状況や生活環境を考えた上での選択が必要ですよね。
これからの御活躍を期待しています!