医療系ニュース記事に出ていた。
『Physical, Occupational Therapy Ineffective in Parkinson’s』
PT(理学療法)とOT(作業療法)は、パーキンソン病のADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)の改善に効果を示さなかったというのが、今回述べられているものだ。
上の記事はJAMAに発表されたRCT論文
Physiotherapy and Occupational Therapy vs No Therapy in Mild to Moderate Parkinson Disease
についてのインタビュー記事だ。
この記事の中では、介入内容や、特に介入量について示唆的に述べられている。
これからは、何をどのくらいやるのかという具体的なことを考えていかなければならないと思う。
つまり、「理学療法を行った」とか、「作業療法を行った」
というのではなく
どのような状態の人に、何をどの程度したのかといったことが問われてくるんだと思う。
さもなくば、
理学療法・作業療法は臨床的に、あるいは費用対効果としても、パーキンソン病に有効であるとは言い難い。
と言われっぱなしになる。
もちろん、今回の論文に対する批判的な考え方も必要だが
自由裁量で、個人の価値観だけで、理学療法・作業療法を行っていてもいけないだろう。
もちろん、処方を出すリハビリ医もそれを考えないといけないことになる。
理学療法や作業療法の介入効果を否定する発表は多くはないと言える。
やったら効果があった系の話が多い中、今回の論文・記事はいい反省材料になると思う。