葬式に参列
いいようのない違和感。
真ん前のキミの真顔な写真といい、葬儀という儀式といい。
まったくピンとこない状況で、その儀式の時間を過ごした。
葬式には、残された者たちを納得させるための機能もあると思うけども、まったく何も思えなかった。
不謹慎なのだけども、時に僧侶の声や行為でさえも滑稽に思えたりした。
そして、それが君からのプレゼントであるようにも感じた。
どっか横から、生きている君が現れるという壮大なドッキリではないかと考えたほどだ。
それでも
葬儀が終わると、自然に
『あぁ、もう会えないんだな』
という思いがポツリと沸き起こってきたりもした。
笑顔のキミで
どうせなら、まえ会ったときに、抱きしめておいてみたかったな、と思った。
抱きしめるなんて、ガラにもないんだけどな。
そうそう
落語
柳家権太楼の「佃祭(つくだまつり)」を思い出した。
この与太郎の口上(23:30あたりから)
ここ聞くと、いつも涙が出てしまうんだ。
アホの与太郎が感じた、大好きなジロベエさんの死への対峙。
いじめられるアホの与太郎をいつも優しく庇ってくれたジロベエさんに対する思いが、アホでない与太郎が語った名場面。
その後、ジロベエさんは戻ってくるんだけども
キミはもう戻ってこないんだよな
あ~ぁ
やっぱり実感わかないのと、
それでももう会えない思いとが交錯しているわ。
抱きしめたことにしといておくれ。