12月31日、大晦日
今年も、年末年始は仕事。
最終列車に乗るために駅のホームで、冷たい風にあたりながら今日の臨床を振り返る。
遠方よりこられた患者さん。
偶然こちらで病気を発症されて、年越しを病院で過ごされる。
障害のために、一時の帰宅もままならい状態だから。
ご家族も、しばらく前からこちらで宿を借りて過ごしておられる。
いつもは近くの安いホテルなんです。
けども、年越しはすこしいいホテルに泊まるんです。
・・・と。
そうなんだ。
いつもならば、ご家族で、暖かい家で、楽しく過ごしていただろう大晦日も、すこしいいホテルで過ごすことが、すこしいい大晦日になる。
そういう風に、いとつつましやかに
臨床を感じながら、臨床家として来年も生きていこうと、そう考えた。