今日は、ボバースアプローチの講習会。
ボバースと言えば、脳卒中後遺症者へのアプローチというイメージが強いが、今回のテーマは
『整形外科疾患に対するボバースアプローチ』
インストラクターをお招きしての講習会だった。
僕の過去記事(KAZZ BLOG「ボバース」関連の記事)を見ていただければ分かると思うが、僕は基本的にボバースアプローチは好きだ。
患者さんに利益をもたらすため妥協しない姿勢は大好きだ。
けども、
「それでいいのか?」
という内容を平気でインストラクターが口にしたりする。
思うに、ヒューマンムーブメント講習会が多数開催されるようになってからは、デタラメのような評価やアプローチが登場するようになったと思うのは気のせいだろうか?
特に、腰痛を姿勢緊張や筋の短縮の結果であると、大真面目に語っているの姿は滑稽でたまらない。
また、脊椎棘突起の配列のゆがみや左右の非対称性を持ち出しては、腰痛の原因と語ったりする。
このような発言をするのは、腰痛についての偏った知見しか拾っていないからだと思う。
今日もインストラクターの口からおかしな発言があった。
※といっても、僕はアンチボバースではないことを繰り返しておく。。
『コルセット装着が筋力低下をもたらす』
『頚部骨折後の患者は3から5日の安静を余儀なくされる』
これらは、あやしい発言だ。
全く違うとも言えないかもしれないが、一般論として言うには大げさすぎる。
んで、今回、もっと、変だと思ったのは
『私は大腿骨頚部骨折術後の痛み・炎症・浮腫は3日でなくすことができます。』
と、おっしゃったことだ。
しかも、『その技術を、皆さんに伝授します』とまで言われる。
あり得ないでしょ?
親愛なるボバースアプローチ。そのインストラクターであろうと、この発言はおかしすぎる。
ついにボバースアプローチも地に落ちたかと思ってしまった。
腹が立つので手短かに反論したい。
もし、股関節の骨折に対する手術後の炎症が3日でとれるとしたら、どういう時か・・・。
それは、残念ながら、患者さんが不幸にも術後3日でお亡くなりになられた時・・・しかないと思う。
骨と皮膚切開部が3日で完治というのも考えにくいし、いよいよ新興宗教の部類に入ってしまうのか、ボバース?
さて、明日は、その、術後3日で炎症症状をけす方法を伝授していただけるらしいので、どんなアプローチが飛び出すか楽しみである。
まさか、『首を絞める』なんてことはないと思うが・・・。
※繰り返す。僕はボバースアプローチは好きだ。けども、最近はあまりにも「何でもあり」になり過ぎやしないか?
■この記事に関連する書籍
KAZZ BLOG「ボバース・・・で?」(2009年9月26日 )
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