臨牀看護 2010年 06月号 [雑誌]へるす出版このアイテムの詳細を見る |
看護師さん向けのジャーナル『臨床看護(2010年6月号)』に興味深い論文をみつけた。
タイトルは
■診療ガイドラインの考え方と、医療に与える影響
この論文中の小見出しの「診療ガイドラインを取り巻く背景と概略」において、目から鱗のEBM解釈が現れた。
こぉれっだぁ!
↓
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ガイドラインの理論的あるいは科学的根拠となるのは、さまざまな研究によって蓄積されたデータである。
これを、Evidence Based Medicine(EBM)とよび、ガイドラインの作成にも、EBMに基づいたガイドラインの作成のノウハウが蓄積され、作成に活用されている。
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( ´_ゝ`) フーン
って、おい!
(#゜Д゜)ゴルァ!!
東京大学医学部附属病院緩和ケア診療部の方たちの論文だけども、これって、世の中に出してていいのだろうか?
日本語がおかしいのみならず
『EBM』がまったく違った解釈(というか誤解)によって説明されているぞ!
この説明では、『EBM』=『データ』みたいなことになっている・・・。
そもそも、『EBM』はどのように語られるべきか・・・
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『現時点でもっとも信頼のおける科学的根拠に基づく医療』
Guyatt GH:ACP J Club,1991
『個々の患者の診療方針を決定するにあたり、現時点で最良の科学的根拠を、良心的に、明快に、慎重に用いること 』
Sackett DL.et al:BMJ,1996
『入手可能で最良の科学的根拠を把握した上で、個々の患者に特有の臨床状況と価値観に配慮した医療を行なうための一連の行動指針』
福井次矢:EBM実践ガイド,1999
(※上記、長谷川淳史先生の講義資料より抜粋)
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『EBM』てのは、データのことではなくて、
『目の前の患者さんにとって、最善の治療を行う』ための行動指針でしょう。
そのためのステップが以下のとおりだ。
step 1:疑問の定式化(疑問点抽出)
step 2:情報収集(文献検索)
step 3:情報の批判的吟味(批判的吟味)
step 4:情報の患者への適用(適用性判断)
step 5:step 1~step 4のフィードバック
・・・
これが、東京大学医学部附属病院緩和ケア診療部の方たちの手にかかると『蓄積されたデータである』で説明されてしまう。
非常に残念。
日本全国の看護師さんの目に触れるのに・・・。
雑誌編集者も何も言わなかったってのか?
View Comments
これが現実
なのです。
もうやんなっちゃう。
re:これが現実
コメントありがとうございます。
直視できる現実じゃないですね・・・
なんで、こんなことがまかり通るのか・・・。
(´・ω・`)=з