昨夜は病院荷宿泊した。
幸いなことに今日は休暇なので、早朝に病院を出て帰宅することにした。
病院を出た時にはまだ暗かったのだが、駅に向かいちょうど新大橋を渡るころに、東の空に朝焼けを拝むことが出来た。
橋の上というのは不思議なもので、自分が大橋川の直中にいることになる。
物理的に不思議ではないのだけども、長い川の真上にいることが、なんだか特別に感じてしまうのだ。
のみならず背の向こうには川に続く宍道湖、面には朝陽の昇る大山を位置させている。
なんとも、ありがたい。
松江からだと、大山といえどは小さくみえる。
それでも心象には、やはり大きな大きな山に映る。
左右に広がる裾野がそうさせているのか、日の出の可能性を匂わす朝焼けがそうさせているのかわからないが、何世紀もの間、この地の人々は大橋川の向こうにみえる大山からの日の出を拝んだに違いない。
朝焼けの けふ何ごとか あるらしき
(久保田万太郎)