Categories: 理学療法/病院

リハスタッフの知られざるクリニカルパス

昨日は、夕方から勉強会だった。

クリニカルパス

乳腺外科の医師と、医事課事務職員の方にお願いして

■クリニカルパス概論

■当院での運用

について話をしてもらった。

この勉強会、僕がセッティングさせてもらったんだけども、医療従事者であれば、「何を今更・・・」と思われるだろう。

実は、ウチの病院においては、数多くのパスが作成されており、利用率は50~60%あたりである。
これを多いとか低いとかすぐには結論できないが、とにかくパスが運用されているのには間違いがない。

しかし、リハビリスタッフの目から見れば、

「そんなに多く使われていたんだ?!」

ということになろうかと思う。

なぜかというと、リハビリテーションスタッフは現行の業務に置いて、ほとんどパスに触れていないからだ。
触れなくても好いようなシステムになっている。

従って、おそらく利用するパスと言えば、極限られたパスだろう。
(たとえば、地域連携パスに利用されるものとPEGのパス。あと、乳腺外科で使われている乳癌のパス・・・くらいか)

なので、病院全体で、「50~60%の利用率」だとかをきくと、ビックリすることになる。

紙カルテ時代は、カルテをめくっていたら、パスの用紙は嫌でも目に入った。
しかし、電子カルテの導入では、診る意志がなければ、わざわざそこを開かないでよいシステムになっている。
(それをクリニカルパスと言ってしまっていいのかという疑問はさておき)

実は、現行電子カルテを導入してしばらくもリハビリスタッフの電子カルテ項目に「パス」に関連する項目が設置されていなかったりもした。

リハビリスタッフの知らないところで、パスが運用されている・・・

まぁ、他スタッフとコミュニケーションとってたり、注意深く電子カルテ内の情報を探っていたらば、わからないわけでもないけども、とにかく、「クリニカルパスを意識しなくても仕事できてしまう」システムだった。

それで良いと言えば、それでも良いのかも知れない。
・・・実際、使えるパスは使えるし、使えないパスは使えない。

しかしながら
現在、リハビリスタッフに起こっている問題は、

『使えるか使えないかもわからない。存在そのものもしらない。』

という状況だ。

これではマズいっしょ。

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今回、
乳腺外科の先生のパスの基礎的知識とともに、事務職員による電子カルテ上のクリニカルパスの紹介をしていただいて、リハビリスタッフも少しは現状(←善し悪しは別ね)を理解できたと思う。

後輩たちからも「こんなことになってたのを知れてよかった」的な反応をいただいた(笑)。

----------------

また今度は、「DPC概論」を行おうと思っている。
これもまた恥ずかしながら、「リハビリスタッフ室が知らない所で行われている」系のものだ。
「意識しないでもやっていけるのだろうけども、それではマズいっしょ。」系とも言える。

医療システム、社会システムを知り、自分の立場を知り、改善させて行ける所は改善させて行きたい。


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参考

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足川 和隆 理学療法士18年生! 毎日、始発で出勤、最終で帰宅の米子~松江の通勤をしています!

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