先日、学生から電話がかかってきた。
理学療法士養成校の学生で、ここは4年制の学校だが、その3年生の男の子からだ。
(男の子・・・といっても成人式すぎているのだが。)
病院見学の依頼だった。
病院見学、といっても現場で働く理学療法士見学が主だろう。
こういった電話は、学生時代は誰もが経験することで、緊張しながら病院にお伺いの電話をかけて、見学の依頼をするようになっている。
何時にくるとか、服装はどう・・・とか、そういった打ち合せもしなければならない。
電話口で学生さんにきいてみた。
「何を見たい?」「勉強したいことある?」
問いつめるわけではなくて、優しく聞くんだけどね。
学生さんが知りたいことを把握しておいたら、こちらもそれに応じて動けるからだ。
しかし、実際には学生はカリキュラムの一つとして見学に来ていることが多い。
中にはあんまり学ぶ気がなかったりする人もいる。
これは、学生が悪いというのではなくて、学校の先生の質低下もある。
学生も先生も、ただただカリキュラムをこなし、学校は国家資格を取るための工場と化していることもある。
先の、「何を見たい?」「勉強したいことある?」という問いに、学生がなんと答えたか・・・
それは
『まだよくわかりませんので、お任せします。』
ということだった。
丸投げだぜ。
つまりこういうことか?
↓
『現場を見て学びたいのですが、何を学びたいか自分ではわかりませんので、それはkazzさんが考えてください。』
一瞬、電話口で拳を握りかけたが(笑)、「学生に罪はない」と自分に言い聞かせて、その言葉を受け止めておいた。
学校の先生は、しっかりと目的を持った見学のための学生指導をしてもらいたい。
学生から「お任せ」される現場も時間を惜しんで、患者さんのアプローチを工夫しているんだからね。
もしそれを、現場の理学療法士に任せるのであれば、あらかじめ連絡をいただきたいものだ。
みっちりと「指導」してあげるから
( ̄ー+ ̄) フフ…。
とりあえず、何って聞こうか?
『理学療法士になりたいですか?』
とかそういったことか?
ちなみに!
僕は見学者にはメチャメチャ優しく接する(筈だ)ので、興味のある方は是非来ていただきたい。
面白い院内ツアーを計画するから(笑)。