4月から務める予定の新人君(理学療法士)が研修に来ている。
今日は研修2日目。
朝、挨拶とともに、彼が持ってきたのは
■レポート
何のレポートかというと
『赤十字について』
出されたレポートを見て、一瞬「?」となった。
こんなこと言いつけたっけ?
(・_・)ハテ
・・・が、すぐに思い出した。
昨日、この新人君に病院案内をしている途中で
「赤十字の職員になるんだから、赤十字についても調べておいて」
と言ったのだった。
(゜∀゜)ソウソウ
別にレポートにまとめるように言ったつもりは無かったのだが、うまい具合にまとめてある。
いい意味で、期待を裏切ってくれた!
しかも、家は引っ越したばかりでパソコンはネットにつながっておらず、携帯で調べたのをパソコンでまとめたらしい。
でかした!
僕が新人君に行うのは概論的なことで、細かなことは他のセラピストに任せている。
3年目のセラピストにこまごま指導を受け、8年目のセラピストがさらに調整するようにセッティングしている。
僕は12年目となるので、新人君を脅かさぬように、一歩引くつもり
・・・が、このレポート騒動になってしまった(笑)。
今日も、彼に2時間ほどの指導を行った。
この病院のリハビリ課の体制とEBM・NBMについてお話しした。
あと、職員の心構え。
人は誰でも看板を背負う。
この病院で理学療法士として働くようになれば
赤十字の看板を背負う。
この病院の看板を背負う。
この病院のリハビリ課の看板を背負う。
理学療法士の看板を背負う。
また、すでに、
出身校の看板を背負っている。
悪さや失態をおかせば、個人名で批判されるのみではなくて、赤十字や病院やリハビリ課や理学療法士が、あるいは出身校が批判される。
良い行いをすれば、その逆に個人も褒められるが、組織も褒められる。
誰もがどこかにに所属している。
権利も義務も、決してスタンドアローンではない。
帰属意識を持つことが必要。
それゆえに、勉強や修行は自分のためのみにするのではない。
組織として盛り上げていく必要がある。
「我々の間にはチームプレイなどという都合のよい言い訳は存在せん。あるとすればスタンドプレーから生じるチームワークだけだ」
と、荒巻課長のように訓示を申し上げたかったが、残念ながら我々の組織はそこまで成熟していない。
なので、いまのところの指導としては
■ほうれんそう:報告・連絡・相談
■雑用は進んで行うべし。
■先輩より勉強すること。
■帰属意識
■滅私奉公
の精神についてお話しした。
くどくど言っても時間を取るだけなので、今後時間をかけてゆっくり成熟させていきたいとも思う。
これから、新人君がどう化けるか?
とりあえずの所は、まじめでよいレポートを仕上げる根性は持っているようだ。
頑張ってもらいたい。