先日は、「もう後輩たちなんかほっとけ!どうでもいいわ!教育なんかしてやるもんか!」的なコトを書いた。
ツイッターではRT(リツイート)され、励ましのコメントもいただき、感謝している。
m(__)m
そんな僕も、まったく指導を辞めたわけではなくて、しぶとく、ある後輩君には指導を続けている。
今日はその指導の日。
彼には英文指導をしている。
(コチラ参照)
英語の論文(もちろん医療系のもの)を読めるようになることを目的とした指導。
コンセプトは・・・以前書いたが
■週一回
■新しい文献を教材にする。
■半年後には一人で英語論文を読めるように。
といった感じ。
今日とりあつかった記事は、
■Vitamin D May Reduce Falls in Elderly Nursing Home Residents
・・・
後輩君を指導するにあたって
選ぶ論文にはいろんなことを配慮する。
今回、この記事を選んだ理由は
■あたらしい記事であること。
■理学療法士にとってポピューラーな「Fall(転倒)」を扱った記事であること。
■にもかかわらず、「理学療法士」が登場しない論文であるという皮肉。
■さらにエクササイズ単独のアプローチではあんまり効果がなさそうということ。
■RCT(無作為比較対象試験)をあつめたSR(システマティックレビュー)であること。
■Cochrane Database of Systematic Reviewsであること。
・・・ということもあげられるが、この記事には
■単語、それも英語論文頻出の重要単語が散見されること。
そして
■平易な文章で読みやすいこと
も理由に挙げられる。
そして、もう一つ理由を挙げると
■僕でも読めること
↑これが一番だな(笑)!
さて、
この「指導」の前に後輩君に伝えたことがある。
・・・「説教」あるいは「グチ」とも言う(笑)。
年を取るにつれて、何かを語りたくなる。
(いや、高校生の時からか・・・ウザイだろうな)
「説教」それは、
単純に「勉強しなさい」ということだ。
単純・・・
なぜ、みんな勉強しないか?
それは、僕の考察だと「自分のために」勉強しようとするからだ。
「滅私奉公(ベッシボウコウ)」という言葉がある。
■私を滅して、公に奉ずる。
勉強というのは、自分のためにするのではなくて、それはもちろん、患者さんのため、理学療法のため、リハビリ課のため、病院のため・・・などなど、公(おおやけ)のための勉強なのだ。
自分がどこかに帰属(きぞく)しているという自覚と誇り。
公感(おおやけかん)と僕は呼ぶ。
理学療法士国家資格
国家が、その職に資する格だと与えたもの。
それが国家資格。
ならば、国のために働こう。
「国のため」というのは、「人のため」だ。
個人(有資格者である自分)の利益のためではない。
給料をもらうために資格が与えられるんじゃない。
そして
資格というものは、自らの力で勝手に勝ち取ったものではなくて、なにものからか許された能力なのだ。
国家資格は、国から与えられたもの。
国家に奉じなくてどうする?
公に奉じなくてどうする?
図書館に通うのも、文献を読むの、技術を磨くのも、努力するのも、
自分のためのレベルアップだけではない。
それは、お国のため、人のため、公のためである。
理学療法士として権利を得たということは、責任が生じたということである。
そして、理学療法士は人に頼られる、アテにされる職業である「べき」である。
なので、
滅私(めっし)なのだ。
完全に自分を0(ゼロ)にしなくてもよいのだけども、自分の気持ち「遊びたい」「楽したい」「眠い」「疲れた」などという都合は、とりあえず脇において、与えられた重大な「お役目」を果たすために努力し、レベルアップをしていく必要がある。
いろんな誘惑がある。
悪魔は常に背後から手を伸ばしてくる。
いつだって「ちょっとくらい、休んでもいいか・・・」という気持ちになる。
けども、その時にこう思うのだ
「滅私奉公!僕は自分のために努力するのではなくて、公に奉ずるために努力するんだ。目の前の患者さんのため、病院のために努力をしていくんだ。だから、きままに力は抜けないゾ」
と、そう思い込むことにする。
自分のための勉強であれば「今日はいいか・・・」「明日でいいや・・・」「面倒だなぁ・・・」がまかり通ってしまう。
与えられた力=権利として「資格」を考え、人様のために、社会のために動けるように心がけたい。
後輩君に指導しつつ、自分がハイテンションになってしまった。
↑
悪いクセ
やはり、教えることは、教わることだな・・・
僕自身も公に資するように、働きたいと、そう再確認した。
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