今日は勉強会が18時から19時まであった。
心臓血管外科後のリハビリの指導勉強会。
それが終わると、英文翻訳(の手伝い)を依頼されて、そちらにハイテンションで臨んだ。
なんでハイテンションかって?
理学療法の効果に関わる研究論文の翻訳だからだ。
なんだかんだいっても、僕自身が理学療法士だから、自分の存在意義を認められるような論文は読んでてスカッとする。
(ちなみに、理学療法のさらに各論・・・つまり「~法」とか「~アプローチ」を肯定するような発表は、無いか、あったとしても質が低い)
今日取り組んだのは
乳癌手術後の患者さんに対する理学療法効果。
(BMJ「Effectiveness of early physiotherapy to prevent lymphoedema after surgery for breast cancer: randomised, single blinded, clinical trial」)
乳癌手術後に起こる続発性リンパ浮腫
これを理学療法が予防し得るという論文の翻訳だか。
腋窩リンパ節郭清を伴う乳癌手術を受けた患者さんを2群に振り分ける。
■教育のみの群
■教育+理学療法
の2群の間で、続発性リンパ浮腫の発症ぐあいをみたら、「教育のみ」よりも、「教育+理学療法」を行った方が優位に発症率を低めることが出来るし、発症したとしてもその時期を遅延させることが出来る・・・
120名の患者さんを1年間フォローした結果出た答え。
無作為化単盲検比較試験という、比較的先入観とかが入りにくい方法で研究がなされている。
ハイテンションになるでしょ!
(ならない?)
ちなみに、この理学療法とは
「リンパドレナージ(マッサージ)」と「PNF」であるから
リンパドレナージやPNFをされている方は一読をお勧めする。
※PNFのパターンに「D1」とかあるの?
上肢のパターンで、『ヒッチハイクから蠅を叩くような屈曲方向の運動』って説明・・・笑えたけど、公式にいいのかい?
後輩ちゃんから『この単語、出て来なかったんですけど』
と言われたのが
「contraindication」
日本語読みで「コントラインディケーション」
意味知ってる?
「contraindication」を
「contra(コントラ)」と「indication(インディケーション)」に分ける。
「contra(コントラ)」は
「逆」とか「抗」とか「反」とか・・・
「indication(インディケーション)」は「指し示す」という意味の「indicate(インディケート)」の名詞。
医療の世界では「適応」という。
で
contra - indicationは
「適応」の「逆」
ってことで
■禁忌(きんき)
ハイ!おめでとう!
といった具合にハイテンション。
(ならない?)
もう一つ
「indicate(インディケート:指し示す)」という単語について
「インド行けぇと指し示す」というゴロ合わせは生涯忘れないという話を後輩ちゃんに話したら
「覚えれそうな気がします(^_^;)アセ」と言ってくれた。
ちなみに、指し示す指(ゆび)である「人差し指」は解剖学的には「示指(じし)」といって、英語では「index finger(インデックス フィンガー)」、ラテン語で「示指の」という形容詞は「indicis(インディシス)」。だから示指伸筋は「extensor indicis(エクステンサー インディシス)」。
どう?
覚えやすいでしょ?
よけい、ややこしいか
・゜゜ ~♪
ま、こういった具合にハイテンションになっちゃうわけさ!
BMJ「Effectiveness of early physiotherapy to prevent lymphoedema after surgery for breast cancer: randomised, single blinded, clinical trial」
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