患者さんの訃報を立て続けに聞いた・・・

2人のおじいさんで、2人とも転院が決まり、他の病院/施設に移られてしばらくして・・・亡くなられた

訃報は1人は作業療法士、1人は看護師さんから聞いた。

作業療法士から聞いたおじいさんの方は、入院当初、担当の理学療法士とソリがあわず、ケンカばっかりしていたのを僕に担当交代してもらった方。

僕とは歩いてくれたし、笑顔も見せてくれた。
転院後に具合を悪くして、もう一度ウチのERC(救急救命センター)に来られたが、僕は最期をみることできなかった。

もう1人は看護師さんから訃報を聞いた。
そのおじいさんは心臓の問題で、命は助かったものの脳に重い障害を残してしまい、入院が長期にわたった方。
おばあさんが、毎日付きっきりの看病をしていて、いつかは家につれて帰るといって、介護の方法をスタッフから必至に習っていた。

おじいさん達の死を聞いて「残念」に思ってしまうのは、僕が全力を出せてなかったからだろうか?

そもそも、人が死ぬということは悲しいし、残念なことなんだけど・・・
なんとも、それとは違う感情がわき起こってくる。

名前を聞いても、ふとだれだったか顔を想い出せないでいる僕。

あとでジワジワ想い出が浮かんでくる。

多くの患者さん達の写真は残っている。

もうその中でしか患者さんに会えない。
お見舞いにも行けない。

けども、目の前にはいつだって多くの患者さん達がいるし、僕も全員をみるわけにはいかない・・・

なんでこんなことになってしまったんだろうか?

1人は担当理学療法士とケンカばっかりしていたのを見かねて僕に担当交代してもらった方。
1人は心臓の問題で、命は助かったものの脳に重い障害を残してしまい、入院が長期にわたった方。

そうやって、日々が過ぎていくのを

不安に思わないとしたら・・・

僕は次にすすめないよう気がする。

kazz_ash

足川 和隆 理学療法士18年生! 毎日、始発で出勤、最終で帰宅の米子~松江の通勤をしています!

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