損保ジャパン、4,000人削減=ITで効率化、介護分野などに配転
というニュース。
損害保険ジャパン日本興亜は、2020年度末までに従業員数を17年度比で4000人程度減らす方針とのこと。
そして、余った従業員は介護などを手掛けるグループ企業に配置転換し、新卒採用も抑えるということらしい。
IT(インフォメーション・テクノロジー:情報技術)による仕事の効率化は、今までそこに従事していた人たちの不要論を招く。
従業員の配置転換は、決して「使えない人間を介護分野に回す」ということではないと思う。
これは、役割(ファンクション)の問題だと思う。
きっと、介護分野に配置転換されて、活躍される方も出てくるだろう。
ということは、介護分野の競争が激しくなるのかもしれない・・・。
記事によると、この従業員削減で、人件費などを年間約100億円圧縮できるということだ。
けども、逆に言えば、100億円規模の人材が介護分野などに流入してくるということではないか?
いくらか割り引いて考えたとしても決して少ない額にはならないと思う。
介護分野もこの余波を覚悟しなければならないということだ。
日経新聞の記事(「ファストリ、入社3年で年収3000万円も 幹部に登用」)によると、
ユニクロを運営するファーストリテイリングは優秀な若手の確保に向けて2020年春にも人事制度を見直す。入社後最短3年で子会社の幹部などに抜てきする。年収は1千万円を超え、欧米勤務では最大3千万円程度とする。
とのこと
また、
ソニーは人工知能(AI)に詳しい新入社員を優遇するという話もあるようだ。
横並びの給与や昇進体系の見直しが進めば成果主義が浸透し、企業の生産性向上にもつながっていく可能性がある
と記事では締められている。
成果主義って、なかなか浸透しないよなぁ・・・
と思っていたけども、その理由の一つは客観的な指標が立ちにくいからだと思う。
あと、良い意味でも悪い意味でも『人情』とか・・・そういうものが邪魔していると思う。
個人的には、成果主義は短期的な生産性向上には繋がると思う。
なので、株主や広告主などを納得させるにはよいかもしれない、と思っている。
成果主義のもとでは、従業員も短期的な目標のために動かざるを得なくなるだろう。と不安に思っている。
例えば、その組織の100年先を見つめて仕事するなんてことは、なかなかできなくなるだろうな・・・
研究分野とかも、本来、短期的な成果を求めるだけではダメなんだろうけどな。
多くの無駄が身を結ぶことがあるし・・・
などと言っておられぬ・・・とは言われていたが、着実に社会は動いてきている。
税理士の大河内薫さんはYoutube動画で
(ITに仕事を奪われ)暇になったときに、やれることがあるヤツが強い
とで言われていたが、ホントにその通りだと思う。
その会社・組織に、ただいるだけの人間では、何も機能しない時代だろう。
よく考えなければならないと思う。
できることをやっておこう。
仕事ばかりに注視するのではなく、しっかり遊んでおくことが必要だろう。(という遊びの言い訳)
という報告が、2015年の野村総合研究所の報告でもなされている。
反面、同じ報告書には
創造性、協調性が必要な業務や、非定型な業務は、将来においても人が担う
とされている
この報告には、
が挙げられている
見てみると興味深いので、参考にされてみては・・・
ちなみに・・・
僕は理学療法士なのだが、理学療法士は「人工知能やロボット等による代替可能性が低い」の方に入っていた。
けども安心してはならない。
理学療法士が、単純/定型労働化してしまう状態であれば、すぐに代替可能な方にランクインされてしまうだろう。