理学療法士として、急性期病院で働いている。
理学療法士になるには、
・3年制専門学校
・4年制専門学校
・4年制大学
の選択がある。
例えば社会人が理学療法士を目指す場合は
なるべくすぐに働きたいという意味で、3年制の学校が選ばれる事が多いかも知れない。
しかし、職場の給料体系について、
3年制専門学校 < 4年制専門学校 < 4年制大学
と言う順列で給料の多寡が決まっているところがある(それが基本?)ので、注意が必要だ。
僕は
4年制専門学校を卒業して、4年程リハビリ病院に勤め、急性期病院勤務となっている。
臨床経験18年目だ。
当時の相場通り、リハビリ病院によりも今の急性期病院のほうが給料や待遇は良い。
まぁ、僕の場合、給料とかに関心はほとんどなくて、給料明細もあまり見ていない。
支給額だけで判断してはいけないよ、と
若手の頃に注意されたことがある。
トータルで貰う月給が高くても、
基本給が安くて、資格手当が高い場合
こう言うのは、ボーナスが安くなる(ボーナスはだいたい基本級を基準に計算されるから)
そのため、年休で計算すると、うんと安くなってしまう場合がある。
なので、内容をしっかりとみて、勤め先を考えなさいということだ。
その他、考慮する点としては
・有給休暇が取れるか?
・昇級の精度は?
・時間外のシステムは?
・研修に出させてもらえるか?
といったことだろうか?
で、今の僕の職場では、それが恵まれている(というのが、僕の主観)
最近のトレンドとしては、給料や待遇云々よりも、人間関係がよいかが重要視されているという話も聞く。
さて、臨床18年の僕の給料はというと・・・
.: *:( *´艸`).:゚ナイショ
(↑というか、把握してない)
日経ヘルスケアという雑誌の9月号に『医療・介護スタッフ賃金速報(2017年7月 理学療法士・作業療法士)』というのが掲載されている。
これによると、全国総平均は
常 勤:25万5334円/月
非常勤:1652円/時
ということらしい。
最高は、関東
最低は、甲信越
となっているが、
地区別(常勤月給)では
■北海道(24万0657円/月)
■東 北(23万6687円/月)
■甲信越(22万9084円/月)
■関 東(27万0884円/月)
■北 陸(23万6156円/月)
■東 海(24万8768円/月)
■近 畿(26万3540円/月)
■中 国(23万6356円/月)
■四 国(25万4977円/月)
■九州/沖縄(23万1100円/月)
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地区別(非常勤時給)では
■北海道(1376円/時)
■東 北(1396円/時)
■甲信越(1403円/時)
■関 東(1714円/時)
■北 陸(1505円/時)
■東 海(1534円/時)
■近 畿(1863円/時)
■中 国(1467円/時)
■四 国(1584円/時)
■九州/沖縄(1541円/時)
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医療・介護サービス別でみると
■訪問リハビリテーション(29万1284円)
■訪問看護師(28万6050円)
■クリニック(26万5010円)
で、以降
■有料老人ホーム
■通所リハビリテーション
■介護老人保健施設
■病院
■通所介護
■ショートステイ
■小規模多機能型居宅介護
■特別養護老人ホーム
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こうなるみたい。
まぁ、いろいろあるだろうから、この分類で表すとこうなるということに過ぎないけども。
詳しく知りたい方は、この雑誌を見てみるといい。
僕が理学療法士の専門学校に入学した頃
「きみたちが最後で、以降は就職先が無くなる」
と言われていた。
が、いまだに年間1万2千人もの人が理学療法士の資格を得ている(※)。
最近になって、「非常勤でしか就職先が無い・・・」という話を聞くけど、この先どうなるんだろう?
理学療法士も、今後卓越した者だけが残される・・・的な事も言われるけども、そもそも効果判定を怠ってきた団体だ(というと言いすぎか)
何を持って優秀か?
判断がつかないから、更に上級資格を設けるということになるのが妥当になってしまうんだろう。
リハ職種が増えて、沢山の人達を救うことができるようになるのは嬉しいけども、役に立たない資格者が増えるようになるのも問題だろう。
それでも、こう言おう。
理学療法はやりがいのある仕事だと。