今日は理学療法部門の会議。
院長を交えてのリハビリ部門の話し合いを行った。
月に一回の定例の会議だ。
その中で一人の係長から出てきた話。
先日、管理者が全員休みの日があった、といういうこと。
そういう勤務体制の組み方には気をつけようという提案だった。
32名の理学療法士。
交代勤務で全員が出勤しているわけではないのだけども、それでも20名以上は出勤している。
そんななか、役付きのスタッフが一人もいない日があったのだ。
なので、管理者がいない日をなくそうという提案だった。
が、ふと僕の口が勝手に動いた。
(↑意図的ではなくて)
『ま、管理者がいなくても現場がうまくまわっているのが管理、てナイチンゲールがいってたんだけどな』
なにか意図があったわけではなく、言った後で自分でも考えた。
管理者が出勤していることが大切なのではなくて、管理者が何をしているのかが大切。
ナイチンゲールは、管理者が『私がいないとうまくまわらない』ということを誇りに思っているかのような人もいるけども、これは間違いだと批判していたかと思う。
確かにその通りだと思う。
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(ナイチンゲール「看護覚え書」より)
■それは、すべてのことをするのではないし、それぞれの職務について多くの人を選任するのでもない。各人が受け持ちの職務を果たすようにすることである。
■「そこに居合わせなかった」と言い訳するのは、看護師および管理者として失格であることの絶対の証明である。
■担当者は自分が「いないと困る」、つまりその人以外には誰もその人の段取りやシステムなどを理解できない、と感じることに誇りをもっているように見受けられることがしばしばある。私にとっては、だれでもが理解し実行できるシステムを維持し、留守や病気の時に、すべてのことを他の者に引き継ぎ、すべてのことが今まで通りに運び、自分がいなくても困らないようにしておくことに対して誇りを持つべきだと思う。
KAZZ BLOG『「担当」「管理」ということ』(2010年09月10日)
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僕が、ナイチンゲールの言葉を口に出した後、院長が小さく「うん」と声を出して頷いておられた。
これが、同意なのか、納得なのか、「あっそ」なのか「ふーん」なのかわからないけども・・・。
院長
この職場の最高管理者の一人でもある。
リハビリ部門の管理についてもだが、それよりもかなり多くの苦悩を管理者として持っておられると思う。
問題のない部署なんてないと思うし、順風満帆の部署があったとしたら、それはかなりお気楽なものだと思う。
院長の「うん」について、これ以降もかなり考えを巡らせた。
同時に、僕たちのやっていくべきこと・・・そんなことを考えた。
1時間半の会議の後、残していた仕事を終えて、ワインとともに読書しパスタを食べて帰った。
明日は休暇。
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ナイチンゲール
ちょうどチーム医療としてTransdisciplinaiyの事をレポートしなくてはならくって目からうろこでした。ナイチンゲールは愛読書の1つつのつもりだったのですが・・・1年に2回は読み直さないといけないなぁって反省。
re:奈良さん
コメントありがとうございます!
素敵なレポートを作成中なんですね!
「看護覚え書」素敵な本なのですが、最近は触れていない方も多いみたいですね。
僕も愛読書として、勇気をもらっています!
レポート頑張ってくださいね!