ここしばらく(といっても1年以上にもなるか?)、ICUでのリハに関与する機会がなかった。
ICUは「Intensive care unit」(インテンシブ・ケア・ユニット)で、「集中治療室」のこと。
「ICU」は、 CARE(ケア)という語が使われているが、日本ではなぜだか、「集中治療室」といって、治療(CURE;キュア)という語の訳があてられているのが不思議だ。
さて
久々にICUでのリハ介入をしているのは、僕の担当させていただいている患者さんが急変したため。
いつもならば、ICU専属のグループのセラピストが担当することになるのだけども、引き続き僕が担当のままにさせてもらっている。
当初リハ中止の指示となっていたけども、それでもやれることはあると思い、主治医とも相談して、できることをやろうということにさせてもらったからだ。
久々のICU
少し驚いたことがあった。
それは
以前よりもポジショニング(患者さんの体位を整えること)が良い状態になっているということ。
以前も悪かったわけではないけども、今回見る限り、きめ細やかなポジショニング担っていると感じたのだ。
まさにケアとキュアの両輪が組み合わさったような状態。
僕がしばらくICUに来ないうちに何が起こったのだろうか?
何か看護師さんの間でプログラムでも組まれたのだろうか?
と疑問に思い、ICUの看護師さんに聞いてみたところ、
「特にない」ということ。
(・_・)ハテ
ただ、褥瘡対策のためのポジショニング指導は受けているとのこと。
てことは、この褥瘡予防のプログラムが功を奏したということなんだろうか。
何にしても、
看護場面でなんらかの臨界点を超えたのだろう。
意識が変われば、その意識は伝播すると思う。
より好ましい看護は他の看護師にも伝播するんだろうと思う。
そして、それは、当たり前のことになる。
「消滅する媒介者 (vanishing mediator)」の存在があるだろう。
当たり前のように、特にプログラムを組んでいないと思っているように、自然にこのようなケアがおこなえることって素晴らしいとお思う。
率直に、素晴らしいポジショニングが(この一介の理学療法士の目から見ても)できているということを看護師さんに伝えたら、喜んでもらえた。
シビアな顔の看護師さんの顔がほころんだ。
いつもお疲れさまです!
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