ちょっとバタバタしてて、病院図書室にも久しく行っていなかった。
久々に行ってみて、いつものように雑誌コーナーに目をやって、適当に手にとってみたら、やっぱりいいものがたくさんあるね。
世界では、とどまることなく、良い報告(と悪い報告含め)様々なものが出され続けている。
今回目に止まった雑誌は
■JBJS(Journal of Bone and Joint Surgery)
整形外科分野に興味があれば、誰でも知っているような医学雑誌だ。
その中から二つ
膝関節置換術と股関節置換術の患者さんに対して、術前からの理学療法の介入が、術後の医療サービスの必要性を30パーセント近くも低減させることができるというもの。急性期医療の中でのリハビリテーションは早期介入が謳われているけども、術後の早期介入のみならず、術前の早期介入が効果を表している論文で嬉しいとともに、タイトルにしっかりと"理学療法(Physical Therapy)"と記されているところが嬉しい。
ちなみに、うちの病院では、関節置換術の術前の理学療法プログラムは組まれていない。そろそろ検討してもいいのだと思うけども。
もう一つは
頭骨遠位端骨折の方の掌側観血的骨接合術後のリハビリでは、通常プロトコルを用いるよりも早期にプログラムを進めたほうが、良い結果が得られたというもの。
これは、リハだけの結果ではなくて、それが行えるような体制(看護、手術、薬剤)が整ってきたということだと思う。
このようにリハの重要性や効果が文字で表されるということは嬉しい。
文字になっただけで、まだ反論や検証も必要なのだけども、何も出ないよりはよくて、僕にとっても良い励みになる。