逃げた2月を振り向くことなく、3月も初日を向かえた。
今日は、午前中いっぱいでMSW(医療ソーシャルワーカー)を目指す学生さんの応対する機会を与えられた。
つまり、僕の臨床を見学するということだ。
MSW学生さんには、病棟見学やさまざまな職種の現場を見学するプログラムが組まれている。
昨日はOT(作業療法)部門の見学があったらしい。
『どうだった?』
と漠然と質問してみたら、『歩行訓練をしていました。』とのこと。
ムゥ~
参考にならぬ。
この学生の見学に対応されたセラピスト(OT)は熱心な方だ。
おそらくだけども、様々なことをお話ししたり、見せたりしただろう・・・が。
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他部門職種の学生応対と言うのは難しい。
いかに魅力を伝えられるか・・・と言うことは、モットーとしては良いのだけども、その学生がどういう視点や感性を持っているのか、そういうことをあまり知らないままに、話を進めないといけないところが難しい。
午前中という時間をいただけることはありがたいことだけれども、コチラは臨床をしっかりとしたいという思いもある。
まさか、オレの背中を見て学んでくれ・・・なんてことは言えないし。
かといって、一生懸命に言語化しても、誤解が生じる可能性が高くなるだけの気がしてしまうし・・・
純な学生さんに、良いところを見せたい、こちらの思いを伝えたいと言う気もある。
が、そう考えた瞬間に、「それでは、押しつけではないか?」などと考えたりもする。
また、ほったらかしにしておいて、「勝手に見学しておいて」という手法(?)もあるだろうけども、個人的に好きにはなれない。
患者さんに、自分の役割を話する時のように話せば良いのか・・・
しかし、それが伝わるのか・・・
変な雑念に取り巻かれたりもする。
いっそのこと
見学を行う学生の見学を行いたいとも思ったりもする。
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さて、
理学療法とはこういうものです。こう定義されます。
僕が今やっているのは、こういった理学療法士の手技です。
以上。
などと言うわけにもいかない。
専門職として枝葉末節をことごとく言いたい人もいれば、根幹をしっかりと伝えたい人もいるだろう。
理学療法士ぽいことをやっています・・・とも言えない。
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さて、僕のやっていた理学療法士というものは、あなたの中でどう定義されますか?
『あ、歩行訓練をしていました。』
などと、下らぬ展開にならねば良いのだが・・・
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普段通りやっていたら、学生さんが勝手に見て、勝手に解釈して、分からないところは質問してきます・・・的な展開が一番やりやすいのかもしれないのだけどもね・・・。
そうは問屋がおろさぬ性格。
今日の反省としては、学生さんともっとゆっくりとコミュニケーションとりたかったな。
次は自宅訪問の見学に行ってきます、と席を離れた学生さんの背中を見つつ、少し物足りなさ(←自分に対するね)を感じてしまった。