今日は、新人さん向けに勉強会をした。
新卒3人と、8年目1人の合計4名のかわいい子たちに向けて。
内容は
■EBMについて
この病院での臨床に入ったばかりで、悩みも多くあるだろうが、EBMは、僕達がどういう姿勢で臨床に迎えばよいということを示唆してくれると思う。
そして、『EBM』というと、ことさら、「医療費削減のため」とか、「患者個々の価値観を反映しない」とか「経験よりもエビデンス」・・・といった、誤解が広まっているので、そういった悪い情報にたいして、新人の彼らに耐性をつけてもらうためでもある。
さて
『EBM』のお話をすると、「1991年・・・」という下りが必ず出てくる。
ゴードン・ガイヤット(Guyatt GH)が、『EBM』を世界に発した年であるが・・・
新人さん達に聞いたら、このころまだ3歳だったというのだ。
ウォイ(#゜Д゜)!!
一瞬、拳を力強く握りしめるところだったが、彼らに責任はない。
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また、今日は本を二冊携帯していた。
ナイティンゲール 看護覚え書 決定版 | |
クリエーター情報なし | |
医学書院 |
ノーツ・オン・ナーシング―本当の看護とそうでない看護 | |
クリエーター情報なし | |
日本看護協会出版会 |
5月12日
今日はナイチンゲールの誕生日であり、『看護の日』として。
この本に書かれていることの紹介と、ナイチンゲールが統計を駆使した話をした。
教育に偉人伝は欠かせない。
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この勉強会が終わったあと、課題をだした。
■暗記せよ
というものだ。
病院「理念」「基本方針」
リハビリテーション課「理念」「基本方針」
それらを、暗唱できるようになったら、今日の勉強会終了、ということにした。
ということで、逆に言えば、『暗唱しなければ帰さない』ということだ。
しかも、今日暗唱して、それ以降は抜き打ちでテストをすることにした。
彼らが身に付けるまでは続けるつもりだ。
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以前にも書いたが、
第一には、彼らが根無し草にならないようにということ。
自分がどういう理念や方針を持った病院で働いているかを分かってもらう為だ。
・・・という僕の思いのもので行った。
『読書百遍、意自ずから通ず。』
という言葉通り、いまは意味を深く理解できなくても、何度も繰り返し触れているうちに、その理解は自然と深まるものだと思う。
そして、彼らが成長するに従って、彼らなりの病院感、職場感、専門職感が出来上がっていってくれることを願う。
また、
暗唱というものは、頭と精神力を鍛えるチャンスでもある。
「教育勅語」や「方丈記」といったものや、聖書や格言や詩などでもよいのだが
・・・今日はさすがに突飛すぎるので「理念」や「基本方針」を暗唱できるようにしてもらった。
内容理解をするではなくて、一言一句間違えず暗唱することが課題なので、テストする側も楽しめた。
暗唱に対して、彼らも不安だったようだが、やればできるものだ。
何回もトライしつつ、全員無事合格した。
これは、彼らが賢いというのもあるかもしれないが、「暗唱」というのは案外にできるものなのだ。
やればできる。
人によって要領の善し悪しはあると思うけども、やればできるものだ。
そして、数日かけておさらいをしつつ、一度身につけてしまえばたいした努力は必要なくすらすらいえるものだ。
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教育とは、強制を伴うものである。
現代教育は、行き過ぎた個人主義を信仰し、のびのび、ゆとり、自主性、主体性というものを無批判に引き出そうとしているが、結局は、被教育者に対してへつらっているだけで、教育者の自主性、主体性の放棄だと思う。
教育とは、強制を伴うものである。
そう信じている。
しかし、その強制を、最終的には快感と感じることができるように、彼らを導いていけたらと思う。
願わくば成長した彼等が、将来個のポテンシャルを上げて我々の出せない答えを見つけ出してくれる事を祈るばかりだ・・・(トグサ)
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