医学雑誌「Lancet(ランセット)」12月11日号に緩和医療にかかわる記事が載っていた。
『New palliative care funding system needed』
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高齢化に伴い、病気は慢性化し、多くの人が終末器の医療を必要とするようになってきている。
しかしながら、緩和医療が充足していない事実もある。
より良い死(死の質:Quality of Death)において、経済有識者に40カ国中のトップに選ばれたイギリスにおいてでさえそうである。
(Lancet記事より)
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『緩和ケア』と聞くと、『癌』を思い浮かべるが、もはやそういった特定の疾患に限るだけのものではない。
雑誌『緩和ケア』の11月号は『認知症の緩和ケア』というテーマで特集が組まれている。
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認知症に対する疾患基本理解から、臨床の工夫までさまざまな記事が掲載されている。
気づかされる。
いのちの終わりに向かっていく方達
僕達の目の前におられるのはそういった方達なのだけども、そういった「いのちの終わり」に対して、僕らは何か行っているだろうか・・・?
その方や、その方のご家族に対して行えることはもっとあるのかも知れない。
「緩和ケア」というのは、ごく限られたスペースに存在するのではなくて、現状からきわめて地続きに存在するものだろう。
だから、いま、目の前の方達に対して僕らは気をかけて、そういった働きかけに力を注いでいかなければならないと思う。
『緩和ケア』の整備には、やはり、建物や資格やシステムが必要かもしれないけども、それより前に、いま目の前の方がそこに向かっているという自覚が僕達に必要なのだと、そう感じた。
病気が慢性化しているということは、終わりまでの準備期間があるということだ。
いろいろとできることがある・・・。
僕らはいままさにそういった状況に対面しているんだと、そう考えさせられた。
Lancet「New palliative care funding system needed」
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