今日は、学会に参加
第30回中国四国リハビリテーション医学研究会
第25回に本リハビリテーション医学会(中国・四国地方会)
午前は一般演題があったのだけど、こちらは欠席して、午後のプログラムから参加した。
午後からのプログラムは3つの講演がそれぞれ1時間ずつあった。
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■リハビリテーション従事者が知っておきたい認知症の基礎知識」
首都大学東京:繁田 雅弘 先生
■パーキンソン病のリハビリテーション」
滋賀県立成人病センター:中馬 孝容 先生
■笑顔と尊厳を守る高齢者リハ~心が動けば体も動く~」
九州大学病院:高杉紳一郎 先生
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『認知症の基礎知識』については、
・アルツハイマー型認知症
・脳血管性認知症
・レビー小体型認知症、
・前頭側頭型認知症(ピック病)
について、紹介いただいた。
やはり、普段接しているスタッフや家族が気づくこと(できれば早めに)が必要だということだった。
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『パーキンソン病のリハ』については、
この中馬孝容先生・・・文献ではしばしば拝見させていただいたことがある気がするのだが・・・女性とは知らなんだ(爆)。
パーキンソン病患者さんに対するアプローチの可能性をいろいろな方向から示唆いただいた。
ただ・・・
先日、LACNCET Neurology(ランセット・ニューロロジー)の1月号の論文『Efficacy of community-based physiotherapy networks for patients with Parkinson's disease: a cluster-randomised trial』とそれに対する論説『Time for comprehensive care networks for Parkinson's disease.』を読むと、どうも、社会的なアプローチ(というか、調査)も重要に思える。
個別のアプローチの成績の集積が、必ずしも、総体としての成績につながっていないようなのだ。
論文で言及されている「ParkinsonNet」は以下のことを基軸においている。
■理学療法士による的確な(科学的に推奨された)トレーニング
■委託(パーキンソン病を患っている方を理学療法士に紹介する)
■健康関連の専門家間のコミュニケーションの効率化
で、この「ParkinsonNet」の患者さんと「通常ケア」をうけた患者さんたちで、結果に差が出るかという調査がなされた。
結果・・・
差が出なかったのだ!
コスト面においては、ParkinsonNet群が通常ケア群よりも低くなるが、健康関連の項目(運動機能やQOLなど)には・・・差がでない。
LACNCET Neurologyの論評としては、「この研究結果は無駄ではなく、むしろParkinsonNetのようなものを拡大するべきだ」的に書かれていた気がする。
これってどういうことだ?
理学療法においては、科学的に突き詰めたアプローチを行っても、結果はいまいちはっきりしないってことだ。
そんなんでいいのか?
つまり、パーキンソン患者さんにおいては「それ以外の要素」を探らなければならないということだと思う。
それは、つまるところ、患者さんの個別性に突き当たる気がする。
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さて、
最期の講演は「笑顔と尊厳を守る高齢者リハ~心が動けば体も動く~」九州大学病院:高杉紳一郎 先生
コメディアンのような先生だった。
患者さんが生き生きとしている姿を求めている先生だと思った。
イキイキとする、そういったことが結果的に患者さんの機能回復を促すのだという話だった。
急性期においては、効率化された手段的な運動療法を行うのが良いかもしれないけども、それ以降は運動療法そのものを目的として行える環境を作ることが(つまり楽しめるってことかな?)必要だということだったと思う。
「enriched environment」この語を反復されていた。
その中で、ゲームを用いたリハビリなども紹介しておられたのだけども、楽しそうであり、高度に専門的である必要があると思った。
(やはり、おもろいだけではなくて、そこに回復の要素がちりばめられていないといけないやね)
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3つの講演はそれぞれ1時間で、非常にぎゅっと凝縮されたものだった。
要点のみになるのは仕方ないけども、幅を知るのに良かったと思う。
まだまだ、知らない世界があるな。
良い刺激になった。
第30回中国四国リハビリテーション医学研究会
LACNCET Neurology
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