夫は
意識の遠のいていく妻に語りかける。
優しく、ゆっくりと・・・
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よかったなぁ。
来週には家に帰れるんだよ。
看護師さんたちが、そんなことを真面目に一生懸命準備してくださったんだ。
よかったなぁ。
でも、決まってはないんだよ。
決まってはないんだよ。
みんなに助けてもらって、帰ろうなぁ。
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相変わらず天井を見つめている妻の唇が、動く。
ナミダ フイテ。
夫は慌てて妻の顔にハンカチでをあてがっていたが、妻の目から涙は流れていなかった。
むしろそれは夫の目に蓄えられていた。
妻はこう言いたかったのか
「あなた、泣いてちゃダメよ。」と・・・
病に臥した身で、なおも夫を気遣う妻。それにまったく気がつかない夫。
あるいは、以前からこの夫婦はこうだったのかも知れない。
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「祈り」や「願い」
そういうものが叶うのならば、いまこの一対の夫婦にその力が向けられるべきだと
そう思う。
僕達の知り得た医療の力は、やはり非力でありながらも、ある方向に向かって腕をのばしていっている。
とどけ!
とどけ!
そうやって、すこしでも得られる幸せがあるのであれば、僕等はなおも腕をのばしていくのだろう。
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Unknown
たぶん、あのご夫婦ですよね。
何とかしてあげたいと思います。
私に、何ができるんでしょうか?
行動あるのみ、でしょうか?
やれること、捜してみます。
>Sotさん
あのご夫婦です。
みんなで力を合わせて、「できる限り」を考えていきましょう。
専門家として、使える知識、使える技術を総動員です!