「ありがとうございます。先生のおかげでなおりました!」
おばあさんは元気な声で、僕に声をかけてくれた。
こういうことを患者さん言われたら、凡百のセラピストであれば、こう返答する。
「いえいえ、御自身でしっかりと頑張られたからですよ!これからもお元気でね!」
だが・・・
僕の返答はこうだ↓
「僕に任せてください!また何度でもなおしますから声をかけてください!」
・・・
そもそも
「患者さんの回復」は、セラピストがもたらすのではない。
患者さんに関わる人たちが、患者さんとともにチームをなして、患者さんの力自身でなされるのが「回復」というのだ。
「患者さんの回復」に対して僕たちスタッフが行うのは、あくまでも「いかに自然回復力を本人から引き出すか」というアプローチになるんだと思う。
だから、
医療従事者としてのセラピストが
「自分が治した」
とか言うことや、あたかもそのように振る舞うのは少し違うと思う。
医療者の知識と技術はそこ・・・つまり患者さんの回復に直接的にあるんじゃない。
あくまでも、間接的に関わる。
そして、チームの力なしには有効な回復は促せない!
だがっ!
今回の僕は違う!
「僕に任せてください!また何度でもなおしますから声をかけてください!」
この自信!
チームとかは関係ないっ!
僕の力と技術・知識を総動員した!
僕がなおした!
僕一人が工夫をして、時間をかけてなおしたんだ!
しかも、主治医には無断で、処方も受けていない!
あ・・・
なおしたのって、患者さん・・・
ぢゃなくて
患者さんの時計ね。
お部屋の照頭台においてある時計って、看護師さんが処置のときに落としちゃったりなんかして、壊れちゃうことが多い。
んで、時計の針が外れてプラプラになっているときがある。
(もちろん時計としての意味はもたなくなっている)
僕が担当患者さんのベッドサイドに行くと、向かいのおばあさんがお孫さんと残念そうにしていた。
壊れた時計
おそらく安物の目覚まし時計なんだろうけど、おばあさんにとっては時間を知る大事な大事な時計だ。
多分、大丈夫だと思った僕は時計を見させてもらった。
カバーをあけて針を刺し直して時間を調整するだけで見事に時計は時計として機能した!
ベッドの上のおばあさんは、両手で大事そうに時計を持って
「うわぁ~!なおったぁ!ありがとうございます!」
と満面の笑み!
「時計のリハビリもしますよ!また声をかけてくださいねっ!」
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はじめまして
はじめまして
理学療法士という仕事に興味があり、プログ読ませて頂いてます。
2ヶ月前ごろ人工股関節の手術をし、現在自宅にてリハビリの毎日です。
手術を考えるにはまだ早い40代半ばですが、
(仕事・家事・介護など今後の生活を考え決意)
私のリハビリ担当の先生とkazzさん!
ちょっと似てる感じがするのです。
初めての外来時より時間をかけて細かな説明をしてくださったり、
入院中の対応も私の細かなところまで熱心に見てくださったり、
同年代で共通の話題も多く、
旦那のいる身でありながら、ちょっと恋心が芽生えたり(笑)
私も退院日に『最初から最後まで~ 有難うございました』とお礼を言ったところ、
『まだ終ってないですよ~ 』とさりげなく
私も3ヶ月~半年~1年・・・ときれいに歩くためにはと、
長期戦で構えていたため、退院と同時に終了ではなく、
先生から、まだあなたを見ていきますよ・・・的な言葉をもらい、
あとからじんわりうれしくなりました。
入院時~手術後からずーとありのままの状態を、
一番身近で見られていたのだなとあとから思い、
気がついたら、体だけではなく、心まで癒されていたと感謝しています。
kazzさんもそんな先生のような気がして。
これからもがんばって下さい。
>ちゃくまさん
>ちゃくまさん
はじめまして。
コメントありがとうございます!
手術から2ヶ月ということで、退院後の生活はまだ大変とは思いますが、頑張ってください!
担当セラピストとの相性も良いようで、いいですね!
しかも「恋心」!
僕も患者さんにずっと寄り添っていけるようなセラピスト目指して頑張りますっ!
また、よろしくお願いします!