昨日は看護師さん向けの勉強会の依頼を受けていた。
ERC(救急救命センター)の看護師さん
以前にも勉強会依頼の話があって、前回は、リハビリについて大まかなお話をした。
今回は『ポジショニング』・・・患者さんの姿勢をとることについてがテーマだったのだが、少し内容を(勝手に)変更した。
『ポジショニング(嚥下)』『脳卒中片麻痺の運動機能評価』『予防具の功罪』という内容で、お話をさせてもらった。
約一時間の内容なので、ポジショニングの実技を行うとしたら、かなり内容を限定しなければならないと思ったので、要点だけの話をして、実際のアプローチに関しては次回(←あるかどうかわからないけど・・・)ということにした。
『ポジショニング習ったけど、実際にやってみた結局、患者さんの姿勢が崩れてしまって使えなかった』
なんてことになりかねないから・・・
■ポジショニング(嚥下)
今回は、嚥下に関わる頭位についてお話。看護師さんに患者さんの写真を見ていただいた。車椅子座位・とベッド上臥床の3名の患者さん。
3名とも頸部後屈している写真を使わせてもらった。
・・・んで
この患者さん達のように頸部後屈位で「咀嚼(噛む)」と「嚥下(呑込む)」を行っていただいた。
今回は特別に「チョコレートクッキー」を用意させていただいた(笑)!
また、液体(午後の紅茶)ではどうか?ということも試していただいた!
さらに、一口量の経験ということで、「麦チョコ」を食していただいた!「麦チョコ」は一粒を食べる場合とある程度の量を食べる場合とを試していただいた。
また、頸部後屈位では開口傾向(口が開きっぱなし)となりやすい。
この状態で呼吸(ス~ハ~ス~ハ~)を10回していただいた。口腔内が乾くのを感じていただき、そのまま嚥下を促した・・・
これらの経験をもとに、実際にERにおられる患者さんへの介助や看護上の姿勢について再考していただけたらと思った。
■脳卒中片麻痺の運動機能評価
脳卒中患者さんをERでも受け入れている。
運動機能評価については、看護師さんのカルテ記載が不十分。
運動伊納に着いては「運動あり」「運動なし」程度の記載しかされない場合もあった。
なので、脳卒中発症後の運動機能の室の変化ということで、「ブルンストロームの回復段階評価」を紹介しておいた。
どのような観点で、運動を見るかという点で役に立つと思う。
■予防具の功罪
「褥瘡予防マット」と「DVT予防ストッキング」の誤用/過用による弊害についてお話しさせていただいた。
「褥瘡予防マット」が、何でもかんでも使われないようにすることや、低反発のマットが、かえって患者さんの運動を阻害して、不活動性を生み、褥瘡を作りやすくしてしまう可能性があるというはなしをした。
「褥瘡予防に低反発マット」→「患者さんは動きにくい」→「動かない」→「自身の運動で圧迫部位除圧が困難」→「褥瘡形成」
また「DVT予防ストッキング」の過用によって、「DVT予防ストッキング」を外した後起立性低血圧を起こす可能性があることを話した。
若い方であれば何とかなるけども、高齢者であれば「起きたらめまいがする」→「寝とこう」→「寝たきり」という状態を作りかねない・・・
「予防具の使用は計画的に!」という基本中の基本・・・だけど臨床場面では過用が多そうだ・・・という話をさせていただいた!
はぁ・・・
今回は準備が不十分だったのと、もう少しまとめてから話せばよかったなぁ・・・と反省。
これを機に、もう少しまとめておこうっと!
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勉強会
すごい
みなさん 勉強熱心で心強いです!!
私も、最初はそうゆうスタッフが集まる病院で働けたらいいなぁなんて思う
PTさんもエンゲ(携帯で漢字が出ないデス) 詳しいんですね!
びっくりしました
私はSTの学校にいくんで、、、
今度友人のSTのお仕事を初見学させてもらいにいきます(県外まで遠征)
また気持ちも変わるかもしれませんが、いろいろやりたいコトあります
まず資格とらなきゃですけど
いっつも、刺激 いっぱい受けてます
床ずれ予防マット
アレって、なんかビミョーな商品。
KAZZさんが言われる通り、動きの妨げになることもよくあるんですよね。
座位も取りにくくなるし、移乗もしにくくなる。
腰痛を訴える人もいるし。
一般的には予防マットは低反発のモノが多いから。
でも、世の中には高反発の予防マットもありますよ。
これ、動きやすいです。
なにせ、高反発ですから。
弾くんです。ポヨ~ン。。。。。
>そらさん
ありがとうございます!
STの学校でしたか!
頑張ってくださいね!
また、見学でいろいろ見えてくると思います。
緊張もするでしょうが、楽しんできてくださいね!
>pさん
こんにちは!
そうなんですよ!
道具に振り回されないようにしたいですよね!
評価が大切で、必要であれば使用してみるべきだし、そうでなければ使用を控えるか方法を変えるべきだと思っています。