今日は地域連携パス会議(大腿骨頚部骨折)に参加!
17時に白衣のまま病院を出て、向かった会場は松江生協リハビリテーション病院。
駐車場から玄関に向かう途中、
夕暮れの中に咲く、バラ園に見とれてしまった。
さて、この会議は
今回で5回目になる。
で、地域連携パス運用から1年経過してたんだ。
といっても、大腿骨頚部骨折の地域連携パス対象者(運用)は1年間で20例。
まだまだ、数としては少ない・・・
今日は、経過報告から始まった。
ふと
K病院のT先生が配られたデータを見ながら意見された。
患者さんの自宅退院までの期間についてだ。
■ウチの病院から直接退院された場合の入院期間
■K病院を介した場合の入院期間。
前者のほうが短期になっていたのだ。
(つまり早く退院できているってこと)
T先生の質問は、
「K病院でももっとスムースに退院あるいはリハビリを進めるべきなのでしょうか?」
・・・と、いうものだったと思う。
そもそも、軽症例(というか、合併症などの問題の少ない患者さん)が地域連携パスの対象として選ばれている。
・・・はずなので、パス対象となりK病院に行かれる患者さんは、早期に退院できる可能性のある方(であることが多い)。
「どうですか?」と名指しで質問されたのだが・・・
さて・・・
裏を読みすぎかもしれないが・・・
こういう結果に対して、いろんなことが考えられる。
1)うちの病院のリハの成績が良い
1')K病院のリハビリの成績が悪い
2)ウチの病院が半端な状態で無理やり患者さんを退院させている
2')K病院が十分な準備を行ってから退院を進めている
3)実は重症例をK病院に紹介している。
4)データを改ざんしている
5)退院期間の長短はそもそもランダムである
(1)はないだろうな・・・
(2)は、少しありえるかもっ!・・・もしかしてT先生はコレを指摘したかったのか?
(3)疑惑・・・違いますよ!
(4)してない・・・多分
(5)いちばんありうるな。
・・・あれこれ考えたが、やはりケースバイケースなのかもしれない。
もっと、意見交換し合って、どんなリハがより効率的で成績が良いか・・・つまり患者さんの役に立てるかを、検討していきたいな。
20例は少ないけども、この中からでも反省点はいろいろあったはず。
次に生かして、さらに良いものにしていけたらと思う。
そして今日は、新たに始まる「腰椎圧迫骨折地域連携パス」の運用についての話し合いも行った。
これから秋~冬にむけて、どの病院も病床コントロールが難しくなるので、最低限患者さんの迷惑にならぬよう・・・
そして目指すは、スムースな復帰に向けて計画を立てれたらいいな!
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Unknown
地域連携パス・・・。
某T病院のOTさんに見せてもらってヤツだなぁ。
「まだ件数が少なく浸透してない」って。
彼は勉強会とかして浸透するといいなぁ~って
言ってましたが。
お隣の鳥取ではけっこう浸透してきているって
話ですが、そうなんですか?
>pさん
こんにちは!
そうですね、はやく浸透するといいのですが、慎重に進めています。
患者さんにも、連携病院にも迷惑をかけてしまうといけませんし・・・
単純に「患者さんを回す」
みたいな状況になってしまうと、よくないと思うんですよね。
連携も患者さんの治療・ケアなど必要の上に成り立つべきだと思っています。
もちろん「病院運営上の問題から」という視点も外せませんが・・・
鳥取(米子)と、松江では状況が大きく違います。
(ちなみに、島根でも松江圏域と、それ以外の地域では違ってたりするんですよね・・・たしか松江の連携が立ち遅れていたような・・・)
数までは知りませんが、松江には機能的なリハビリ病院(病床)が少ないのに比べて、米子には回復期リハビリ病棟が多かったと思います・・・
きっと連携の形も違うんだろうなぁ・・・と思います。
「浸透しているか?」というと、どうかわかりませんが、地域連携パス対象者数は多いと思います。
松江の地域連携パス(大腿骨頚部骨折)も、使用から1年経ちましたが、まだまだ始まったばかりという感じです。
これからどんどん役に立つパスに育てていきたいです!