「そうい言われると、やりがいがあります!」
と言ったのは若手看護師!
たしか、3年目くらいか・・・
昨日のこと
患者さんのお部屋を訪問した際に、ポジショニング・・・患者さんの寝ている姿勢がすばらしく奇麗に整えてあった。
担当の若手看護師さんを呼び止めて
「キミがやった?このポジショニングは最高だね!」
と声をかけたのだ。
病衣のシワも伸ばされていて、自身では体を動かすことのできないおばあさんもスッキリして見えた。
と、思えば今日はトンデモないことになっていた・・・
手足も体もバラバラな配置。
いかもにおばあさんは苦しそう。
こんな姿をみて、スタッフは何とも思わないのか?
というか、こんなポジショニングをしたのは看護師さんなのだ・・・
あきれかえっているところへ、神経内科医がやってきた。
部長・・・
「ポジショニング以前に・・・看護の態勢がなっとらんな!」
まさにその通り。
「昨日の看護師さんは、セラピスト並みのポジショニングをされていたのですけどね・・・」
という弁解も、現状ではなんにも意味が無い・・・
目の前には、ねじれかえった姿勢をとっているおばあさんが横たわっているからだ。
プロの仕事としての誇りのかけらでもあれば、この状況をほっとく訳がなかろうに。
ここを通りかかった看護師さんも同罪だ。
・・・ちなみに、ポジショニングに関してヒトコト言っておけば
「忙しい」
という言葉は通用しない。
たしかに、きめ細かにポジショニングを行うには骨が折れる。
ただ、ねじれかえった姿勢をただすには、ほんの数秒の手当でいい筈だからだ。
この数秒の時間さえ無いような看護であれば、すでに仕事として破綻している。
大切なのは、「おばあさん苦しそうね」と感じて、手をかけることだ。
おばあさんは自分自身では姿勢変換できないから、スタッフの手が必要なことは分かっている筈だ。
慣れは禁物。
プロならばこの程度の見逃しすべきではないし、いい訳もすべきではない。
最善を尽くすことに、意識を向けなきゃならない!
と、昨日のポジショニングと、今日のポジショニングで勉強になった。
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Unknown
すべてを完璧にこなすのは難しいけど・・・
せめて患者さんが少しでも楽に過ごせるように
みんなで気づきあえればいいね
つくづく
専門職の目と一般人の目・・・二つともかけることがないように。
そして、「困った人がいたら助けられるように」と、誰もが思うように、技術・知識・感性を磨き続けていきたいと思う。