朝は8時45分から患者さんの治療を始める・・・
いまでは考えられないが
古い時代は、看護師さんがリハビリ室に患者さんを(予定時間に)つれてくるようになっていた。
理学療法士はリハビリ室(訓練室?)で、患者さんが連れてこられるのを待っている。んで、訓練が終わったらまた、出入り口付近に患者さんを連れて行って、看護師さんが迎えにくるように手配する。
しかし、これでは、患者さんの"日常"が分かりにくい・・・
お部屋で普段、患者さんがどんな状態でいるのかが分かりにくい・・・
ということで
患者さんの送迎も含めセラピストが行うようになっているのが現代の流れだ。
もっというと、訓練室(?)でのリハビリだけで終始しては不十分ということで、病棟内での実用的な場面において治療を進める場合もある。(と同時に、訓練室の治療を、ただ単純に病棟内に持ち込んでいるバカもいる)。
さて、今日も患者さんを迎えに病室へ。
リハビリ病棟の患者さん。
「失礼しま~す!おはようございます!」
ってお部屋に入ってビックリ!
患者さんは既に車いすに座っておられた。
先週のこと・・・
看護師さんに依頼したのだ。
「朝食後に無意味に寝かすのはやめとくれ」
って。
んで、そのとおり患者さんは車椅子に座っておられたのだが・・・
病衣はグチャグチャ。
お尻は斜めにずれている。
肩の亜脱臼防止用の枕は無意味に置かれている。
も~!!!
ヽ(゜Д゜)ノゴルァァア
kazz火山噴火!
こんなの「座位」って言いませぬ!!
その場で看護師さんを呼び出して説教!
そもそも
胸がはだけてズボンがねじれ曲がっているようなおじさんを見て何とも思わないのかい?
座位と言いつつ臥位に近いような仙骨支持姿勢を何とも思わないのかい?(おまけに片足は足台から落ちてるし!!)
なんで、亜脱臼が防止されていない亜脱臼防止用枕をそのままにしているのかい?
■病衣は正しく
■座位姿勢もただしく
■亜脱臼防止は、きちんと防止されているか確認する
まるで素人さんへの指導だ・・・
看護師さんは「リハビリ病棟では技術的に勉強することが少ない」って言っておられることがある。
たしかに、注射とか薬とか検査とか疾患とか・・・そんなのは他病棟に比べればそうなのかもしれないが・・・
リハビリナースならではの技術ってたくさんあると思うよ・・・ならではのね!
だから頑張ろうぜ・・・
って、やはりこういうのはセラピストが病室に行かなければ見えないことだなぁ・・・
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Unknown
ある病院の看護師です。
今日、PT・OT・STを呼び出して担当者カンファレンスをした。
昨年11月に入院された脳出血右麻痺の患者さんの日常生活動作レベルが病棟スタッフからみても明らかに落ちている!
入院時は出来ていたことが出来なくなっている。それをリハスタッフに伝えても、身体機能は上がっているとの返答。声かけをすればできると。
入院時はトランスも脇支えで声かけもなしにスムーズに出来ていたのに、今ではベッドから車いすの位置、ストッパーをかけること、足を下ろして前傾を充分取り柵を持って立ち上がることを口頭で指導しなければ出来なくなっている。
この患者さんはポータブルトイレの軽介助化ができれば奥様の介助で在宅も可能な人なのに、なんでこんなことになったんだろう。
リハスタッフは在宅復帰が出来るための本当に大事なことがわかっているのだろうかと考えさせられる。
身体能力の改善だけではなく本当の生活に必要な学習を取得させてくれと今日は頼んだ。
病棟と、リハスタッフの意識の差や、言葉の受け取り方の違いは多々あるよう。
お互い気をつけましょう。
>ある病院の看護師さん
こんにちは!
コメントありがとうございます!
ほんとに、病棟とセラピストの意識差って多い(大きい)と感じます。
互いに重要だと感じるポイントがずれていたら、患者さんが迷惑するだけですもんね・・・
やはり、まづ話し合いが必要だと感じています。
そして、身体介助状況などを把握するには、実際の場面にいる必要があると思います。
で、話し合いだけでは不十分で、
セラピストは病棟に入り込まなければならないし、看護師やソーシャルワーカーは訓練室に状況を見に行く必要があると思います(いろんな組み合わせが出てくるかな・・・)。
おのおのの観点から、「している」「できる」「する」のレベルを考察できるといいですよね。
それにしても・・・
かたやレベルが下がっていると主張し、かたや上がっていると主張していることの食い違いってどこにあったんですかね?
Unknown
どこに食い違いがあったんだろう・自分でも全くわからないのです。
PTさんは
「看護師さんの話を聞いて自分のアプローチが間違っていたようなのであらためる」
と言われたのですが…。
たとえば、トランスなどは、プロであるリハスタッフがリハ中に声かけをしてスムースに行えても、妻や病棟スタッフの介助で実際の場で使えないのであればリハ自体の方針転換が必要であるし、病棟スタッフの介助があまりに未熟なら空き時間にデモをして下さいとお願いをしました。
病棟スタッフの技術向上も課題であるとは思います。
患者さんのために、よいチームづくりをしなくてはなりませんが、病棟スタッフは今どんな風にリハが進んでいるのか、どんな問題があるのかなかなか把握しきれないところがあります。
私も積極的にリハスタッフと関われたらいいのですが、毎日の煩雑な業務に流されなかなかそうもいかないのが現実で、今回のようにかなりやばいケースになってからカンファレンスを持ったなんて、お恥ずかしいですね。
しかし、あきらめませんよ。
また相談に乗って下さいね。
>unknownさん
そういう食い違いみたいなものってたくさんあるのかもしれませんね。
埋もれているだけで・・・
やっぱり、見るところはしっかりとみてスタッフ間で情報交換が必要ですね。
そして、介助に関しては技術伝達がかなり重要だと思います。
人によって背の高さやリーチも違えば力量も違いますから、個人にあった介助法を模索していく必要があると思います。
病棟スタッフの介助は過介助になっていることは多いと思います。
その方が手っ取り早くて好まれる節もあります。
ただ、過介助は介助依存を生んで、機能回復を妨げる場合もあると思うので、よく考える必要もあるかと思います。
逆にセラピストは患者さんの最大能力を引き出すような介助をすることが多いと思います。なるべく患者さんに力を出してもらおうと働きかけます。
そうすると、病棟での動作と訓練室での動作にギャップが生じてくると思います。
そこら辺の状況に応じた評価をしていく必要があるかもしれませんね・・・
勝手な考察ですが、いかがでしょうか?
Unknown
そうなんですよ。病棟スタッフは時間との戦いみたいなところがあって、ほぼ「力技」のトランスを日々やっちゃっています。リハスタッフのようにその人にじっくり関われる時間はないので、病棟スタッフとリハスタッフのADL評価が違うのもそのあたりの問題が常に絡んできます。
今回の私の患者さんについては入院時から私もなるべくじっくり関わってきたつもりで、在宅に必要な力をつけてほしいと思って、なるべく出来ることはご本人にして欲しいと考えていたのです。入院時と今とを比較評価した結果、リハの方針転換をお願いした次第なんです。病棟で車いすを自分でこいでいたのに、何で出来なくなったの?病棟でトランスを見守りで出来ていたのになんで口出ししないと出来なくなったの?なんて、実はリハさんにこんなお願いをするのは初めての経験。
今日はそれを受け、病棟スタッフ指導用の資料を作っていらっしゃるのを見かけました。
家庭で実際に介助するのはリハスタッフではないのです。そこを理解してもらえたらな、と考えたりします。
>unknownさん
すこし前進しているようでいいですね!
何にせよ、スタッフ間の対話が生まれることが必要ですね!
患者さんに何が必要かを、セラピストオンリーとかナースオンリーではなくって、みんなで考えていければいいですよね~!
僕も頑張ります!
Unknown
今日ね、その患者さんの奥様とたまたま話をしたの。そしたら、さめざめ泣かれたの。
ここに来たときに出来たことが出来なくなってきてる、セラピストはあくびをしてるときがある、歩行練習をした後に休憩といって寝かせきりで手足の運動もしてくれない。寝返りも出来なくなった。
セラピストにとっては沢山の中の一人だけど、患者にとっては自分に与えられた自分だけの時間だから有効に一秒も無駄にしたくないの。
前の病院で昼ご飯を自分で食べていたのよでもいまはブロンコファイバーされて食べたらダメってSTさんに言われたから悲しいわ。全部胃ロウからだなんて。
私はこの人にうちに帰ってきて欲しいの…
身につまされました。
私が小学校の息子の担任に訴えていることそのままだったから。
この妻の訴えをそのままリハスタッフに来週伝えます。ソーシャルワーカーさんにも入っていただいて。
この患者さんは前にカズクンがいた標高高い病院からこられた。そこではいい関わりをしておられたようで、うちの病院に来てからこんな風になってしまったのは情けない話。
でも、全身全霊かけて立て直すから!みてて!
>unknownさん
おや・・・
そういう訴えは、(言いにくいでしょうが)セラピストにフィードバックした方がいいですね。
患者さんやその後家族から、そういった訴えがあるということは、深層にもっと他の問題があるのかもしれませんね。
訴えの事実内容のみならず、訴えがが出てきた過程を辿る必要もあるかもしれませんね。
ほんとうならば、セラピストに「しゃきっとせい!」と言う必要があるのかもしれませんが・・・
良い勉強になると思います。
(このコメントを見た僕自身勉強になります!)
健闘を、そして、患者さんの回復を祈ります!