アシスタント参加も今年で5年目!
■現職者講習会「成人片麻痺の評価と治療」
の第一日目!
内容は
■講義「姿勢コントロールと運動」
■治療デモンストレーション
■講義「画像診断と臨床症状」
■実技指導
講義は毎年運動系のトラクト(神経経路)についての理解から始まる。タイトルは「姿勢コントロールと運動コントロール ~トーン・トーヌス・姿勢緊張・筋緊張」
午後には「過緊張・高緊張・弛緩」というタイトルで筋緊張についての生理、特に今回は痙性の出現について言及された。
講師独特のテンポで行われ、何度受けても(って受講生ではないが)興味深い。
もう一つの講義「画像診断と臨床症状」は、会場の病院の脳外科医師(リハビリ科)の講義だった。
基本的な画像の見方や、とりあえず画像で何を見れば良いのか?何がわかるのか?を基礎からわかりやすく説明していただいた。基礎といえど、僕自身見逃している部分が多々あったと実感した。
また、専門にされている「正常圧水頭症」についても紹介いただいた。
「セラピストの微細な気付きが脳卒中を示唆する可能性がある」ということを強調されていた事に感激した。
日頃、僕らは患者さんに触れていろいろな気付きをする。
治療デモンストレーションは
講師によるアプローチ。プログラムでは明日も同じ患者さんの治療をされる。
今日は、主に非神経源性(non-neural)要素の解決・・・つまり筋短縮や循環不全の解決二大して会おうローチを行われた。
2日間かけてのアプローチをどう展開されるか楽しみだ!
アシスタントとして受講生指導にあたるのは実技指導。
講師の先生が提示されるハンドリング(徒手的介入)を、それぞれグループに分かれて練習をする受講生の誘導や指導にあたる。
もちろん、講師も各班をまわりながら指導される。(←これが結構緊張する・・・指導場面を見られるっていうのがね・・・)
実技内容としては、
○簡単なようで難しい「ブリッジ」:ハムストリングス筋の短縮部位と弛緩部位の解決、腹斜筋ー臀筋ー大腿四頭筋の連結、あるいは体幹の左右の筋の連結(あるいは広背筋ー前鋸筋ー腹斜筋)をはかる。また、「足部内反位でブリッジ」「浮腫を想定して片側足裏にタオルを敷いてブリッジ」「片側股関外旋位で上肢挙上(プレーシング)」「片側に股関節ー体幹ー肩甲帯を外側に崩してブリッジ」を行い、どのように問題が生じるかを体験した。
○仰臥位での「下肢伸展」:大腿筋膜張筋・外側ハムストリングス筋・外側広筋の外側への変位を整えた状態で貸し伸展を行う。筋や股関節が外旋方向に引きづり込まれないように誘導する必要がある。
また患者さんが視覚的に確認を行えるような姿勢で行えるようにポジショニングをする。
○小指外転筋(足部)の調整:内側に変位し、また短縮している小指外転筋の調整を行なう。小指外転筋は立脚期に外側への足部安定性をもたらし、強固な支持性と、その後に続く遊脚相を作る(とくに外転外旋での振り出しではなくて、矢状面上の振り出しを行う)ために、非神経源性の要素(変位や短縮)の解決を行う。
毎年ながらこちら(アシスタント)が学ぶ事が多い!
そして、指導にあたることによって、講師の先生の実技を多少なりとも消化していけるので嬉しい。
受講生は積極的で刺激をうける。
普段自分が「当然」だと思っていることについて質問してきたりするので、その「意味」を考えさせられる。
(あるいは意味なくやってたことにね・・・)
明日もたのしみ!
がんばるぞ~!