医療福祉の中でも言葉の使用って気を使われることが多い。
専門職の使用する語としての統一だったり、社会的な配慮の上の使用制限とか。
「痴呆」は「認知症」になったり、「分裂病」が「統合失調症」になったり・・・
「患者様」とこえかけするような運動が起こったり・・・
対面だけを取り繕わないようにとか、賛否両論はもちろんある。
以前、勤めていた病院で、身に付いた語がある。
「監視」→「見守り」
人権擁護かなんかの委員会があって、そこが、院内で「監視」の語は使用するに相応しくないとして提出したのだ。
初め聞いたときは「くだらね~」と思っていたが、使用していると・・・
「なるほど考えてみれば『監視』なんて変な語だな」
なんて思えてきた(笑)!
いまでは、「監視」って聞くと、ムカッとさえしてしまう(笑)!
当然、医療用語的に「監視」って言葉を使うので、悪気は無いのだろうけど・・・
FIMとかでも、必要な語だしね!
患者さんを「○○様」ってのも、個人的にはセラピストとして相応しくないと感じて「○○さん」で通している。
「患者様」てものも日本語としておかしいようだし、最近になって、「様」の見直しの記事とかを見つけると・・・「やっぱりそうでしょ?」って思ってしまう・・・
ただ、放射線技師さんのお話で「順番待ちで並んでおられる中から声かけする場合は"様"で、部屋の中に来られたら"さん"と声かけしている」とのこと。
なるほどなぁ~
他にもこんな話があった。
「病院の窓口や事務職は"様"がよいだろうし、実際に体に触れる専門職は"さん"が良いだろう」とかね・・・
あと、患者さんを縛り付けて身動きを取れなくする
■抑制帯(ヨクセイタイ)
ってのがある。
残酷な帯だが、患者さんが点滴や鼻のチューブを無意識(あるいは意図的に)に抜いてしまわないように・・・とか、身体を傷付けないように・・・とかいう理由で使用されている。
これも、「抑制」という語を避け、「安全ベルト」という生ヌルい名前にかえられてしまった。
この語に関しては、僕は「抑制帯」という語を使い続けている。
■抑制帯→やむを得なく使用している
■安全ベルト→使用した方が良い
みたいなイメージがあるでしょ!
だから「抑制帯」でいいのだ!(←バカボン調で!)
あと、僕の中での用語の見直しがある。
急性期病院に来て、実感したのだが
■「寝たきり」→「無意味に寝かせきり」
嘘だと思われるかもしれないが、これは実際にこう言って看護師さんに話しかけてたりする。
(さすがにカルテには書けないが・・・)
病院では、話にならないほどに患者さんが寝かせられている・・・無意味に。
「寝たきり」って、患者さんが自発的に寝た結果みたいになってるでしょ?
だからこの場合、自戒を含め「無意味に寝かせきり」でいいのだ!(←バカボン調で!)