以前にも書いたのだが,当院のリハビリを終了して他院(施設)へ患者さんが移られる場合に,
■添書
というものを作成する.
現在までのリハビリの経過や,現状などを書いて送るものだ.
わがリハビリ科では,スタッフ室のパソコンを使って文書(.doc)が作成される事が多い.
今日,そのパソコンで誤って後輩君の「添書」を開いてしまったが・・・
内容の良いものだった!
(めずらしく!!?)
でかしたよ後輩君!
こういった書類関係は大事にされない事が多い.
だいたいは
業務時間内をフル(以上)に使って患者さんの治療を行なう.
カルテ入力や書類作成は時間外で行なわれる.
(たまーに要領のいい輩は全て業務時間内に終えているが・・・)
そういうこともあって(?),書類関係は極めて「お仕事的」に作成される.
たまに,受け取った側が困惑するような,無意味な書類が作成されていることもある.
後輩君は
人工呼吸器を付けた患者さんの添書を作成していた.
患者さんは人工呼吸器を付けているので,しごく動き辛い状態になっている.
人工呼吸器から患者さんの口につながる管()が,患者さんの動きを制限するのだ.
これでは,起きたり座ったりする能力があっても,環境的な制約のせいでできなくなってしまう.
後輩君は,弾性包帯を天井から降ろし,これで管をつるすことで管に柔軟な可動性を持たせた.
これで,患者さんの動きにあわせて管も移動でき,患者さんの動きを制限することがなくなる.
チョットしたコトだが
こういった工夫を,写真を交え丁寧に説明していた.
「動きにくいけど,こうやったら動けるよ」
という,心のこもっている「添書」だった.
みならって
(口だけではなく)よりよい仕事をしたいですな.