1200年以上前にたてられた法隆寺の塔や,数千年前にたてられたピラミッドに記載されているらしいメッセージがある.
そのメッセージは
「最近の若者は・・・」
らしいのだ.
つまり,何千年も前から「最近の若者」について不満が年配の方からはかれているとの事なのだ.
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さて・・・
今日ー明日とのんびり休暇.
何もない2連休は久々の気がする.
ボケェ(゜д゜)
とテレビみていたら「NHK教育テレビ」で
■一期一会 キミにききたい!
という番組をしていた.
考えや価値観が真っ向から違う若者二人を引き合わせて,体験を通して価値の発見を見いだすと言う番組.
なかなかおもしろかった.
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今回の価値観の違う二人は,
■広告業界の第一線で働きたい女の子
vs
■下積み修行中の落語家君
女の子は下積み落語家君のする「お茶くみ」や「布団運び」や「掃除」などについて価値を認めていなかった.
そんな事するならば,自分の技術を磨く事に時間を費やせばいい.
「お茶くみ」などの下積みは古典的で封建的な社会の名残だ
・・・なんて考えているようだった.
その考えをよそに,下積み落語家君は何の疑問を持たずに当然のように雑務をこなしている.
もちろん,そういった仕事(雑務)に「意味」がある事を多少なりとも感じて入るようだ...
そして,女の子は自分の業界(広告/デザイン)のトップの人に思いを話してみた.
「お茶だしやら掃除やら,そんな事する時間があったら少しでも現場で戦力として経験を積んだ方がいいのでは?」
女の子の話したのはそんな内容(たしか).
しかし
そのトップの人の返事は.
「下積みは,どこの世界でも当然.決して封建的なのではない.その下積みかがあるからこそ立派な仕事をすることができる」
と女の子をバッサリ.
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うちの職場でも,同様にお茶だしや雑務はある.
「最近の若者は・・・」
なんて言いたくないのだが・・・(年寄りみたいで)
・・・若者はその雑務に意味を見い出してはいないようだ.
「あんなの無意味だからヤメてしまえばいい」
「お茶くらい自分で入れればいい」
「なんで自分が・・・」
という意見も聞かれる.
お茶だしだけではない,掃除や書類系統もそうだ.
そういう不満意見を聞くたびに,
「学び取る力がないなぁ・・・」
と感じる.
業から意味を見つけるのは業を行なっている本人がつかみ取るものだと思う.
雑務から学べる事ってたくさんあると思うのになぁ...
何かの業務を受けた際に不満がまず出る.
「ハイッ」
なんて歯切れのいい返事を聞く事はまれだと思う.
つまり
「またよけいな仕事が増えた」
「本当はしなくてもいいような仕事」
として勝手に判断をして,パパッとこなしてしまう.
あるいはいい加減にしてしまう.
もっとひどいと,しない.
現代教育や価値観が
「布施(ふせ)の心」つまり「自分を投げ出し奉仕するこころ」ということよりも「効率化」にシフトされているように感じる.
そして,時にみられる「布施のこころ」は美談(:いいお話)として語られる.
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僕自身も,年配者からは
「最近の若者は」
の対象となる.
そういう,状況であるという事は心にとどめておきたい.
でも,どうしても
「最近の若者は」
は今後何千年も続くんだろうね.