僕の所属する病院では,建て替えを計画していて,すでに部分的な工事が着工している.
その都合で,ロッカールーム(棟)が病院の路を挟んで前に設置してある.
朝はそこで着替えて,白衣で道路を横切り病院に入る.
ま,冬でないので,マシかもしれないが今日のように雨の日は面倒だ.
事件は,今日のロッカールームで起きた.
靴がないのだ!
外靴ではなくて,中用の靴.
セラピー(理学療法)用の靴だ.
履き替えようとして,ロッカーの中をよ~く見てみても・・・無いっ!!!
基本的に院内は土足なので,外靴でもかまわないのだが,それでは治療に支障が出る.
なぜなくなったか・・・?
■前日,履いて帰った
■誰かが隠した(イジメ?)
■誰かが履いて行った
・・・考えられない!!
自分の靴をどっかにやってしまうなんて・・・
しかも,そのエピソードをまったく思い出せないなんて・・・・
認知症の前症状か?
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ここで認知症について
認知症は以前は
■痴呆(ちほう)
と言われていたが,2004年12月に
■認知症(にんちしょう)
と改名された.
痴:おろかなこと
呆:ぼやけていること
といった意味合いを持つため,差別的で誤解を生むとして厚生労働省によって改名されたのだ.
小澤勲氏(種智院大学客員教授)は認知症の定義として,世の中に様々あるものをまとめてこうしている.
「獲得した知的機能が後天的な脳の器質性障害によって,持続的に低下し,日常生活や社会生活が営めなくなっている状態で,それが意識障害のない時にみられる.」
注釈
認知症は
■知的機能の障害である
■後天的な障害である
■脳の器質性障害が基盤にあることを求めている
■障害がある期間持続していることを求めている(ICD10では「すくなくとも6ヶ月以上」)
■暮らしに不都合が出るようになって初めて「認知症」と呼ぶ
■意識障害がない場合に以上の状態がみられる
■回復するものもあり,「不可逆性(もとにもどらない)」は最近の定義から外れる
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さて,ぼくの靴がなくなった県を思うと・・・・
■知的機能
→ 靴がなぜなくなったのか,エピソードが思い出せない
■後天的
→ でしょうな
■器質性障害
→ 未確認だが,CT/MRIで確認されないことを願う.
■障害の持続期間
→ こんなことあまりないので,「ある期間,持続している」とは言えない
■暮らしに不都合
→ 靴がないから仕事できない.思い出せないので靴の在処がわからない.暮らしに不都合だ!!
■意識障害
→ 朝だったので寝ぼけていたかも・・・
つまり,認知症とは診断できないですな
器質性障害確認できないし,障害も持続していないからね!
でも,逆に言えば画像診断で怪しいところが見つかって,6ヶ月以上にわたってこのような,変なことが続いたら・・・.
んで,靴がなくなってどうしたのか?
どうしたのか?
( ´_ゝ`)
ドウシタノサ?
・・・いや,実はスデに履いていますた・・・
(゜д゜)ハァ?
・・・いや,だからスデに履きかえていますた・・・
(ノ∀`)アチャー
上履きを履いていながら,ロッカーの中の上履きを探していたのでした・・・
ロッカーの中に見つからない筈だね!
てか,大丈夫?