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救護班(4-1)

救護班

5時半起床

実質、今日の午前で救護活動は終了となった。

午前中に地区の訪問診療と調査

僕たちは2班に分かれて行動した。
といっても、医師は一人しかいないので、もう一人はNGOの女医さんに依頼して一緒に巡回することになった。

僕は運転手。

一緒に巡回診療に回りたかったのだけども、車の番をしていた。
看護師さんも、「ホントは(車番ではなくて)一緒に回りたいよね?」と気を使ってくれたが、僕の仕事は第一義的にはこういった役割に費やすべきで、臨床家としての性格は落ち着かせることに決心はついていた。

けども、この車番の間を使って、地域の人たちと挨拶を交わしたり、お話を聞いたりできたし。重そうな灯油缶を運んでいるおばあちゃんを手伝うこともできた。

ここで貴重なふれあいもあったのだけど、それは別の機会に記したいと思う。

八百屋さんトラックでやってきた。
演歌のような民謡のような曲をスピーカから流すと、そこかしこから、おばちゃんが財布を抱えてやってこられた。

みなさん、楽しそうだ。

八百屋さんの巡回は、以前は2日に1回されていたということだけども、地震があってからはガソリンを手に入れることもできないから、週に2回になっているという。でも、「みんなが金の使い方を忘れるから、売りにきているんだ」ととてつもない笑顔だ。

目を閉じると、ウグイスがさえずり、暖かな陽も射してきているのを感じる。

すぐ近くで凄惨きわまりない震災の痕があるのを忘れそうだ。

願わくば、この地に心から喜べる春が訪れることを祈るばかりだ。

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