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救護班

救護班

今日は15時半から打合せがあった。

明後日の7日に、宮城に向け派遣される救護班の打合せだ。

昨日、急遽行くことが決まった。

僕は、医師、看護師、薬剤師、事務の班で7日に出発し、11日に帰ってくる。

島根から飛行機で秋田空港まで行き、そこから車で石巻まで移動だ。

 

通常はもう少し早めにチームが組まれるのだけれども、僕の場合は特別だった。

すでに決まっていた班に追加という形で行かせていただくことになった。

以前から機会があれば行かせてもらいたいと言っていたのだけど、理学療法士協会も赤十字島根県支部も自治体も、理学療法士の現地派遣に対してなかなか動けていないのが現状だ。

PT協会は準備はしている。早々にボランティア募集をして、宮城派遣 一次隊の公募も行い現地に向かっているようだ。
また、被災者に対して必要であろうパンフレットや、災害時の心得などの冊子の準備は行われている。

今の具合ではこちらの理学療法士に現地派遣の声がかかるのは遠い未来になりそうな雰囲気だ。

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今から予防できるものがあると思う。廃用や誤嚥や褥瘡やDVTや呼吸不全などなど・・・

被災地においてもこういった予防の必要性は高いと思う。

起こってから医療資源を投入するよりも、予防できるものは予防しておいた方があらゆる面において苦痛は少ないと思う。

そういったためにもPTは必要だと思う。

現地には、リハビリテーションサービスが必要だと思う。

もともと必要であった方
この度から必要となった方
これから必要となるであろう方
 

かなりの人数になると思う。

そして、長期にわたると思う。

ここに僕一人が短期でいったところで、できることはかなり限られている。

現地で踏ん張っておられるリハスタッフ達には気の毒であるが、早く理学療法士協会などの団体の力が適用されるとよいと思う。

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 あるいは、専門性を排除したところでもお手伝いは必要だと思う。

僕には何が出来るだろうか?

このたび僕は「事務」という形で参加させていただく。(「主事」とよばれているが)

「理学療法士」として現地派遣を希望していると、その要請がいつになるのか分からない状態なのだ。
このままずっと要請待ちの状態が続くのではないか・・・と思ってしまうほどだ。

なので、僕は「理学療法士」としてではなくて、「事務」の形でもということで、希望を出させてもらい、今回の参加が決まった。

一義的には、事務の仕事をさせていただこうと思っている。

そういった形でもいいから行かせてもらって、手伝いの中で、(そんな余裕があるか分からないけども)、理学療法士の目で現地を見てきたいと思う。

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先行していったチームの方が現地の方から託されたことがある。

『復興のためにはまだまだ援助が必要だということを伝えてもらいたい。』

そういわれて、瓦礫だらけが見える高台に案内されたらしい。

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地震が起こってからしばらくの間、葛藤もあった。

ここにいることも復興の手掛かりとなることであるし、僕の目の前にもリハビリテーションサービスを必要としておられる方たちがおられる。

ここの現場に全力で力を注ぐことも、重要なことなのだ。

しかし
僕は被災地に向かわなければならないと思う。

アンリーデュナンはなぜ、『ソルフェリーノの思い出』を記したのだろうか?
ナイチンゲールはなぜ、クリミア戦争に向かったのだろうか?

彼らの力には遠く及ばないけども、そういったことに思いを馳せて、自分にできることを考えた。

僕は現地に向かえる立場の人間であるから、そこにいって可能な範囲で現地の方たちの力になり、そして、見て、伝えていくことも重要な役割だと、そう感じたんだ。

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赤十字の基本原則も何度も読み返した。

詳細な説明は省くが、項目としては

「人道」「公平」「中立」「独立」「奉仕」「単一」「世界性」

そういったものを読み返してみても、これらすべてが、自分の考えを補強してくれるものだった。

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宮城県の石巻専修大学に開設されたdERU(緊急仮設診療所)での救護活動に参加することなると思う。

現場は流動的に臨機応変に動かなければならないらしい。

少しでも人のお役に立てるように頑張りたいと思う。

コメント

  1. ジョージ より:

    がんば
    がんばって!
    その気持ち素晴らしいと思ういつも思う
    気をつけて
    任務がんば!
    そして
    無事帰ってきてね!

  2. kazz より:

    re:がんば
    >ジョージさん
    ありがとう。
    無事帰って来たよ。

    気持ち的にはまだいたかったし、これから何度でも行きたい。

    いまは今回の経験を振返って、気持ちを整理したいと思っているよ。

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