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第11回 山陰リスクマネジメント研究会

理学療法/病院

今日は、山陰医療リスクマネジメント研究会

午前が一般演題
午後が特別講演

今日は真面目に午前から出た。
一般演題が面白そうだったから。

んで、その第一題

『回復期リハビリ病棟における転倒転落事故の分析とセンサーライト応用の取り組み』
この演題の発表者は麻酔科の先生だったのだけども、なんと共同研究者に・・・

Σ(  ̄□ ̄;)アニキ...

兄の名がドーンと出ていた(笑)。
今日は会場にはやって来ていない様子だが、たぶん・・・今日開催されている『米子市民レガッタ』に参戦しているな(笑)!

さておき、
今日の一般演題で最も優秀だったのは
松江市にある某市立病院の病棟看護師さんの発表!

『小集団活動の取り組みから~ベッド周辺の環境整備~』
これは、タイトルを
『ベッド周辺の環境整備~小集団活動の取り組みから~』としてもよいと思うが・・・

さておき
ベッド周辺(というか、ベッド下)にちらかる患者さんの靴を整理するという企画!

病室にある患者さんの靴って、散らかっていることが多い。特にベッド下に入り込んで、それをとろうとして、患者さんが転ばれることも多いのだ。

もう一つの指摘として、こういった患者さんの転落の報告は
「物をとろうとして」とか「トイレに行こうとして」とあがることが多いと思う。

しかし
「靴をとろうとして」とか「トイレに行くために靴に手を延ばして」と、環境に問題の原因があることもあろう。

この演題では、スペシャルな靴入れを考案しベッドに設置することにより

・リハビリに出かけるのもスムース(スタッフがベッド下に手を延ばさなくても良い)
・掃除もらくらく(モップで靴をベッド下におしやることがない)
・オーバーテーブルもらくらく(キャスターで靴をベッド下におしやることがない)

ということが可能なのだ。

で、演者が言っておられた。
「当たり前のことなんですけども・・・」

その通り!

けども、この当たり前のことをずっと改善できないでいることが、しばしばある。
靴入れの設置はまさにそこにアプローチした素晴らしいものだ。

今回の研究会テーマは『実践知の共有』となっているけども。これは、まさに明日から取り組める工夫だといえよう!

とかいうと、既に取り組んでおられる所からは、冷めた目で見られてしまう?
( ¬ _ ¬ )ジー

さてさて
一般演題は予定時間をおして、12時を過ぎていた。

最終の演題は、「山陰リスクマネジメント研究会企画」らしいのだが

こなれた感じの女性演者が壇上に挙って来られ
こう、話を切り出した

「さっ、オナカも減ったのでサクッと終わらしてしまいましょう」

なんだと?
(#゜Д゜)ゴルァ!!

一般演題の発表者として、この態度はなんだ!

Who do you think you are?
自分のことを誰だと思っているのか知らないが、聴衆に失礼だろ!
そして、この発表にデータを提供したり協力してくださった患者さん、施設、スタッフに「サクっと」は失礼だろ!

と、突っ込みたくなった僕はこころが狭いのか・・・(笑)。

まぁ、彼女なりの和ませ術なのかもしれないが、一瞬、異様な気持になったよ・・・
┐(´~`;)┌ 夏の暑さのせいだろうか・・・

んで、これまた発表内容が・・・だった。

『離床センサーによる転倒リスク患者の離床傾向の実態』

センサー(マット式とクリップ式)と、それに連動するパソコンを用いた研究。
で、離床センサーが感知すると、パソコンにどの患者さんがいつセンサーを作動させたかが記録される。
スタッフは、センサーがなった理由(患者さんが離床した理由)を、パソコンに後記録する、といったもの。

んで、そういった「理由」を見ると
結果
・排泄のためトイレに行こうとした。
・排泄のためポータブルトイレに下りようとした。
・誰かを呼ぼうとした。

といったことが、わかった・・・ん?わかった?

わかった気になったのだけども、実はそんなことよりも「不明」が88%(=2000件以上)だったのだ。
「不明」というのは看護師さんが記録していなかったり、聞き取りが困難であった例だろうか・・・

何にせよ、
「12%の患者さんしか理由がわからなかった」ということの方が大きな発表だと思う。

「記録をする」そういった具合にスタッフが振舞えなかったという、社会システムの方が興味深い。

『離床傾向の実態』というタイトルだが、『離床傾向の実態をつかめないでいる状況』というタイトルの方がしっくりくる。

まぁ、今回は穿(うが)った目で見てしまったせいなのかもな・・・


午後からの特別講演は
鳥取大学医学部保健学科基礎看護学講座 教授 萩野浩先生

実は先週の「中四国リハ医学研究会」で座長をされていた先生だ!

テーマは「エビデンスに基づく転倒事故防止」

お堅い話かと思ったが、笑えた(笑)!

話が上手いなぁ!

でもおさえるところはおさえられていて、疫学から、転倒予防に対するシステマティックレビューの紹介から、本邦での報告やら、大変参考になった。
そして、こういった先生が、鳥取に居られるということに、会場からも期待の声が挙っていた。

「転倒予防チームの結成」という話もあがったな。

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今回の研究会で、気になったことがある。

それは・・・まぁまた次回でも。

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参考

KAZZ BLOG「リハビリ」関連の記事
KAZZ BLOG「リハビリ」関連の記事
KAZZ BLOG「中四国リハ医学研究会」(2010年06月27日)

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