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介助法指導

理学療法/病院

先日、看護師から依頼を受けていた、介助法の指導を行った。

病棟看護師に行う介助法の指導において、技術は、

■ベッド上の移動
■ベッドー車椅子間の移動(トランスファー)

を行う。

基本的に座学は行わず、技術の伝達をメインに行う。
技術伝達のなかで、「考え方」や「思い」を言うようにしている。

「考え方」においては、
『なぜ、そのような立ち位置が良いのか?』『なぜ、そのような身体操法(身体の使い方)が良いのか』ということ、
そして「思い」については
『患者さんの身になる』『やさしく行う』ための心構えを話すようにしている。

・・・

なるべく、誠心誠意・楽しく伝えるように心がけているのだが、もしかしたらこういったことは胸を張って言うべきことではないのかも知れない。

なぜなら、
『効率よく動く』『患者さんに優しくする』
なんてのは、本来当然のことだからだ。

ところが、なぜそれを僕ごときが言わなければならなくなるかと言うと、
臨床ではまともな人間の感覚がバラバラになってしまうからだと言わざるを得ない。

臨床の雰囲気というものに圧倒されて、『心』を失った医療行為がなされてしまっていることが多い。
もちろん、温もりある医療もある。けどもそのなかで、「あれ?ちょっと待てよ・・・」なんて行為も同程度の多い気がするのだ。

当然のことが当然に行われなかったりする。

注射や介助行為のみならず、声掛けや挨拶といったところに。
人と人のふれあいという根本的な所にキヅをつけることが少なくない。

だから、そういったことに気づいてもらいたいと思って
「こんなことありませんか?」
「こんなことしてませんか?」
と、語りかける。

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さて、今回の勉強会は2日に分けた。

いつも僕の話が長いせいもあるのだけど、看護師さんはいお忙しいだろうから、一気に行わず、2日に分けることを提案した。
これならば、多忙な看護師さんたちも学びやすい筈だ。

で、その一回を行ったのだけども・・・

結局、いつもどおりの長い時間を要した。

これは僕がバカみたいに話を延ばしたわけではなくて、
予定時刻を超えても、看護師さんたちが質疑を続けたり、悩みを話してくれたり、技術練習をしたいと申し出たためだ。

けっして僕のせいではない(笑)!

でも、しぶとく居残る看護師さん達に、なんとも感謝の念を抱いて、こういった話し合いが「勉強会」という枠組みではなくて、そもそもの臨床の中においてなされれば、より良いものになるのに・・・と思ったりした。

現状(勤務状況や体制)ではなかなかそうはいきにくいのだけども、こういった勉強会をあしがかりに、院内の連携も広がればいいと思っている。

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参考

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