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patient / person

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4月の看護学雑誌( Vol.74 No.4)のテーマは

■特集 認知症で困らない BPSD<認知症周辺症状>ケアの新機軸

というものだった。

その中のトップをかざる木下徹氏(こだまクリニック院長)の記事に『<認知症患者>ということば』というコラムが載せられていた。

途中から抜粋すると

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「認知症患者」という言葉が時代遅れになる筒ある現状がよくわかります。
 このほかにも、イギリスのNICE(the National institute for Health and Clinical Excellence)という国家機関が出版している認知症のガイドラインにおいても、意図的に(patient)という言葉が避けれています。また、オーストラリアから出ている最近の医学論文にも、同様の傾向が見てとれます。認知症をもつ人を患者(patient)と呼ばず、認知症をもつ人(Persons with dementia)といった呼び方をすることは世界的な潮流となりつつあります。その理由が上の英文にあります。
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この文章の冒頭に『英語ですが是非ゆっくりと翻訳して読んでください。』と紹介されている英文が下のもの。

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The term "person" donates a holistic humanness and the equal value of individuals, whereas "patient" has been described as a reductionist, stigmatic term that imputes imperfections or undesired differentness to a person and thereby reduces the humanity of the subject.
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「person」という語は人間の全体像を表していて、それは「個人」と同等の意味を持つ。
ひるがえって、「patient」という語は、人間にとって「不完全」だとか、「望まれない状態」をいう意味を持つ悪い言葉である。それゆえに、その語は、その人の人間性を低下させているのである。
(※kazz訳なので不安あり。自分で翻訳してみてください。)

いわゆる「言葉狩り」は好きではないのだけども、こういったものは納得できる。

そして、この認知症のかたについて、「患者」という言葉を使おうが使うまいが、意識の中でそういった考え方をしていれば同じことだと思う。

これから、僕達がどういう行動にでられるだろうか?

認知症に対する理解をもっともっと深めなければならない。
それは、「認知症をもった方」を理解するために・・・である。

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ちなみに、

日本認知症ケア専門士

というのがあるらしいね。

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参考

日本認知症ケア学会
日本認知症ケア専門士公式サイト
医学書院:看護学雑誌( Vol.74 No.4)
KAZZ BLOG「リハビリ」関連の記事
KAZZ BLOG「リハビリ」関連の記事
KAZZ BLOG「認知症」関連の記事

コメント

  1. Aya より:

    I see….
    Hey! This is an eye-opening concept. I deal with patients everyday at my PT clinic and sometimes you forget they’re “person(s),” you know?

    I am going to share this article with my therapists!! 🙂

    Thank you for sharing!!

    (Sorry for the english comment.. I’m at work and can’t write in Japanese!)

    Aya from Texas!

  2. kazz より:

    re: I see….
    Ayaさん

    お久しぶり!
    英語だと米子弁を感じないから、普通だね(笑)。

    でも、テキサスか。

    テキサスの親父(PropagandaBuster)はYouTubeでよく見てるので、親近感があるよ(笑)!
    テキサスと言えば、そんなイメージだ。

    さて、
    アメリカに住むAyaさんでも、eye-opening conceptなんだね。

    文章はLancet Neurologyに掲載されたものらしいよ。

    Lancet Neurol. 2008 Apr;7(4):362-7.
    Person-centred care of people with severe Alzheimer’s disease: current status and ways forward.
    (http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18339351)

    コメントありがとう。
    またよろしく!

  3. 黙羊 より:

    翻訳
    The term “person” donates a holistic humanness and the equal value of individuals.

    「person」という語は人間の全体像を表していて、<それは「個人」と同等の意味を持つ。>

    < >の箇所は、「個々人は、平等である(平等の価値をもつ)ということを意味する」と訳したらどうでしょう。

  4. kazz より:

    re:翻訳
    >黙羊さん
    翻訳&解釈ありがとうございます!
    助かります!

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