スポンサーリンク

セックス

理学療法/病院

僕の性機能はいつまで保たれているんだろうか?

----------------

今日も図書館で、ダラダラと英論文を読みあさっていた。

こういうのは勉強とは言わず、暇つぶしだと思うのだけど、端から見たら「勉強熱心」と思われるらしく、数人のドクターからは「頑張ってるね!」と声をかけられた。

まるで、新聞のテレビ欄を見てたら、周囲から世界の問題に関心があるように勘違いされたかのようでコソバユイ。

さて、
BMJ(British Medical Journal)をパラパラと見ていたら、目に引っかかったのが

「Quality of Life」

という単語。

直訳して「人生の質」

どういった言葉が良いのか分からないけども、新聞など一般的には頭文字をとって「QOL(人生の質)」なんて書かれてたりする。

如何様に生きるかってこと・・・
太く生きる・・・
時間の長さだけに価値をおくのではなくて、その内容に重点を置いた生き様・・・

う~ん
(;-`д-)

オレの生き方

これでいいや。
イイノカ?(-`д-;)

で、その論文のタイトルは

Quality of life three years after diagnosis of localised prostate cancer: population based cohort study

前立腺癌と診断された患者さんの3年後QOLについて。

この論文によると、患者さんたちは前立腺がんの治療によって起こる膀胱直腸機能の問題よりも、性機能の問題について悩みを抱える方が多いというもの。

「性機能」や「SEX」
について、日本の社会・風土的にははばかられるコトだ。

けども、おそらく表に出さないだけで大問題だろう。

・・・でも、やはり聞き出せない。聞き出しにくい。

sexual function(セクシャル ファンクション):性機能

僕の担当患者さんたちも、多く悩みを抱えておられる筈だ・・・

にほんブログ村 病気ブログ リハビリテーションへにほんブログ村

以前、20代の若い患者さんに聞かれたことがあった。

「どうやってしたらいいの?」

彼は膝の手術で膝があんまり曲がらなくなってしまった。

そのうち、曲がるようになると思われていた膝だけども、その曲がるまでの間・・・おそらく数ヶ月、どうやって性生活を過ごしたら良いかを、笑いながらも悩んでおられた。

確かにそうだなぁ・・・

以前読んだ英語論文に、ADL(日常生活動作)のなかに「SEX」が含まれているのを見て、ビックリしたことがあった。

理学療法士は「SEX」について

評価かすべきか?
アプローチすべきか?

どうなの?

いや、無理っしょ
(l´Д`)ダァァァッ

でも
患者さんは自分で解決するの・・・?

ウーム(-`д-;)

善くも悪くも、他人の「その部分」について入り込まない社会・風土の日本なので、難しい。

多分、話するとき僕なんかはマッカッカになりながら話しないといけないと思う。

おそらく、これからも患者さんから言われない限り、踏み込まないと思う。

こういった問題をしっかりと取り組んでいるセラピストっているのだろうか?

にほんブログ村 病気ブログ リハビリテーションへにほんブログ村

悩みを残しつつも脱線ネタ。

この論文を読むときに

「less than 70 years」=「70歳以下」
を「70歳以上」と読み間違えていて

「さすが欧米は違うなぁ~70以上でも性生活重視か~」
(・д・) ホー

なんて思ってた。

違ってたみたい・・・

にほんブログ村 病気ブログ リハビリテーションへにほんブログ村

スポンサーリンク

参考

Quality of life three years after diagnosis of localised prostate cancer: population based cohort study
BMJ
KAZZ BLOG「リハビリ」関連の記事
KAZZ BLOG「リハビリ」関連の記事

コメント

  1. Sot より:

    こんなネタだから喰いつくわけでは(笑)
    昔受け持っていた、大腿骨骨折と手関節骨折を受傷した20代後半の女性に、
    笑いながら相談されたことがある。

    一緒に悩んでみたけど、結論は出ず。
    「とりあえず、外泊したらヤってみる♪」と
    笑顔で外泊した後、帰院後のリハビリで、
    報告してくれた。

    何とかできたらしい。工夫をして。
    実際なってみないとわからないことも多いし、
    なった人でないと考えつかない工夫も
    たくさんあると思う。

    そんな、患者さんからの些細な話を
    大事に受け止めながら、同様の立場の患者さんから相談を受けたときに
    活かしていければいいのかなって思った。

    今度、作業療法のジャーナルでは
    増刊号として「結婚・恋愛・性生活」について
    セラピストがどのように対応していくべきなのか
    特集するらしい。
    どんな形になるのかわからないけれども、
    セラピストってずけずけと入っていってもいいものだろうか?
    その辺のさじ加減が難しいと思う。
    kazzさんが言うように、
    相手から相談を受けなければなかなか入れる分野ぢゃないと思うし。
    でも、必要なことでもあるんだろうけどね。

    人間って難しいねぇ。

  2. kazz より:

    re:こんなネタだから喰いつくわけでは(笑)
    >Sotさん

    ようこそいらっしゃいました(笑)。

    さすが専門家。
    ↑OTのことね。

    作業療法ジャーナル、性生活をとり上げるなんて、思い切ったな。
    ・・・ただ、内容が気になるな。
    「セラピストがどのように対応していくべきなのか」って、アプローチしているセラピストいるんだ?

    ちゃんと、日本の文化・風習をわきまえて構成してくれるんだろうか?

    医療制度みたいに、その土地の風土や文化をや人間性を無視して、システムだけ持ち込むようなことになっては、結局大きな歪みを生んでしまうことになると思う。

    「セックスボランティア」読んだけども、とてもぼくらセラピストに行えるようなものではなかったな。

    倫理的な整理がついていないし、日本の理学療法・作業療法においてもなんら検討がなされていないから・・・

    とにかく、作業療法ジャーナルを待とうか・・・

    期待と不安と・・・

  3. 通りすがりの者 より:

    実は…
    開胸手術をする時にかなり悩みました。

    オペ前に、涙を流しながらセックスしました。

    退院して1ヶ月たったくらいに、ケロイド防止のテーピングをしたまま、セックスをしました。

    彼は、凄くいたわりながらしてくれたけど、

    テーピングを外せるまでは、彼はイケなかったです。

    とてもデリケートな問題です。

    でもオペを決めた時に一番にセックスのことを考えました。

  4. kazz より:

    re:実は…
    >通りすがりの者さん

    大変な思いをされましたね。
    はやり大きな問題ですよね。

    助けになれることがあれば、そうしたいのですが、ほんとにデリケートな問題です。押し売りにもなりそうです。

    でも、そういったことがあるんだなと肝に銘じながら、存在しようと思います。

    貴重なお話、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました