ボバース勉強会

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今日は、「山陰ボバース勉強会」

毎回お世話になっている誠愛リハビリテーション病院の副院長の林克樹先生(OT:作業療法士)にお越しいただいた。

先生はお盆の中も鹿児島で講習会講師をされていて、お盆あけの今日も遠路山陰へと、本当にご多忙だ。

今回はお盆の都合もあり受講生は少なめだったが、その分、先生の実技練習はみっちりと、しかも深くしていただくことができた。

また、症例デモンストレーション(先生の治療場面の見学)も、かなりすごかった!
治療での情報選択のタイミング、量、ポイント・・・どれをとっても見逃せない、かなりライブ感のある治療だった。
各治療技術もさることながら、やっぱり治療展開がすごい!
症例数としては少ないが、前頭葉内側の損傷に対するアプローチだった。
先生が最近執筆された内容に、「前頭葉性機能障害(に対するアプローチ)」について言及されている。
案外、この領域のセラピストのアプローチでは、記事が少ないようだ。
顕在化している特徴をしっかりととらえ、潜在的な機能や障害を探り当て問題解決していく姿はすばらしい。

実技練習(ハンドリング)では、先日来日されたメアリー・リンチ女史のハンドリングからの伝達という形で指導いただいた。

「長い脚をつくる」というテーマだった。

もちろん、物理的に長い脚を作るのみでなく、機能的にも長い脚とするためのハンドリング。
腹臥位での足関節背屈~股関節の伸展のコントロールを行う。
そして、そこから、起き上がり動作を通して、さらに延髄刺激を活用し足関節ー膝ー股関節コントロールを促す。
副臥位からの開始だが、立位でのスタンスへとつながる。
セラピストならばわかると思うが、「長い脚」はなかなかできていないことが多い。
延髄や小脳に関わる刺激を考慮したもので、歩行においてはヒールコンタクト/プッシュオフを機能的に使えるように・・・ということだろうと思う。
また、しっかりとしたスタンスを作るための姿勢制御機構の構築でもあると思う。

あと、コアスタビリティーについての実技も行った。
外的な腹部筋トーヌスの調整とともに、内部から・・・つまり呼吸の調整も行うことで、より効率的にコアスタビリティーを働かせることができるという実技だった。「内部から」というところでは、確かに武道では呼吸を大切にするらしいし、挑戦の必要があると思う。

なんにしても、お得感のあるみっちりとした講習会だった。
今回参加できなかった人たちにも、何らかの形で紹介できたらなぁ・・・と思う。

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この記事へのコメント

  1. 長い脚について
    はじめまして。
    OTをしてます。よろしくお願いします。
    メアリーリンチさんの長~い手、長~いい脚について文献等ありましたら英文でもかまわないのでご紹介いただけると幸いです。
    なかなか講習会に出た方からも明確な伝達がなくてフワッとした理解に終わっています。
    今回このブログにつけたのを幸いに失礼を承知で質問させていただきました。
    よろしくお願いいたします。

  2. >かびるんるんさん
    初めまして!

    文献・・・僕も知らないので(爆)、調べてみますね!

    本文に書いた通り、僕自身は『長い~』に関しては、「延髄への刺激」「プッシュオフ/ヒールコンタクト」「スタンス」をキーワードに行っています。そのほか、ADL場面を想定しても、機能的に重要かと思います。

    単純に、縮みこまった肢よりも、「長い」方が機能的だと思っています。ただ・・・患者さんはしっかりとした伸展(「長い」)を作ることが出来ずに半屈曲の状態で動作を行なわれることが多いですよね・・・機能代償的だったり防御的だったりするんでしょうが・・・

    あ・・・僕も明確な伝達ができないや・・・
    フワッとなっちゃいました(笑)?

    とりあえず
    文献あるかどうか・・探してみますね!

  3. ありがとうございます。
    明確な説明ありがとうございます。
    体性感覚は長~い肢のイメージをしっかり作った中で入れるってことですよね?半屈曲の中では脳のマッピングも変わってくる?ってことですかね?
    難しく考えて治療に結びつかない・・・悪い癖です。でも気になります。
    おかげさまで少し整理できました。ありがとうございました。

  4. >かびるんるんさん
    いえいえ、明確どころか、なんだか不明確なままですみません。

    多分、半屈曲位での動作・生活では、脳のマッピングも変わってくるんでしょうね!
    それが、「好ましくない」のかどうかは別の話でしょうが、脳の適応性は素晴らしいんでしょうね!

    僕のボバースベーシックコースの先生が言っておられました。

    脳もわれわれのアプローチも、『よりよく生きる』ために存在している。

    たしかに不明確な言葉ですが、脳やアプローチにとどまらず、さまざまなものが『よりよく生きる』と・・・きっとこういうことなんだろうなと思っています。

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