スポンサーリンク

Humanity

僕は人を救えない。

確かに、患者さんたちは
「ありがとう、ありがとう」

と声をかけてくれる。
お年の方だと、こんな僕に手を合わせて拝む方もおられる。

そんな感謝の意に救われているのは僕の方。

ただ、僕が「技術」を提供しているのは間違いない事だと思う。
(技術と言えるシロモノかは「?」だが、理学療法士という立場にいるし、専門分野に触れて、患者さんに手を触れている)

-----------

少し前に、日本赤十字のキャッチコピーが作られた。

『人間を救うのは、人間だ。』

と、そういう言葉が飾られている。

日赤は全国の統一化みたいなものを図っているらしくて、いまに、この『人間を救うのは、人間だ。』という言葉が、各ホームページ、名刺、ポスターなどなどに加えられることになる(もうなっているか・・・)

-----------

僕は、この言葉が大嫌いだ。

一側面しか表していないからだ。

臨床家・・・あるいは僕のような拳法家ならば口にしない言葉だろうと思う。

いまのところ、この言葉に哲学してみても、反証しか出来ない気がする。

ちなみに、国際赤十字のスローガンは

『Together for Humanity』

こちらは良いのだが、『人間を救うのは、人間だ。』はどうもダメなのだ。

僕は、僕自身のために言葉を変えている。

『もし、人間が人間を救えるのならば』

-----------

もし、人間が人間を救えるのならば・・・今出来ることを尽くしたい。

手を合わせて拝んでくれるおばあさんの手を、僕の手で包み込めたらいいと思う。

「手伝わせてください」

と祈りたいと思う・・・

スポンサーリンク

参考

日本赤十字社「おしらせ(2008/02/19)」

コメント

  1. 花吹雪 より:

    Unknown
    難しいとこですよね。
    救うとか、救えないとか…そもそもそういう次元の話なのかも分からなくなります。

    『ありがとう』と声をかけて貰っても「こちらこそありがとうございます」としか返せないです…。

  2. kazz より:

    >花吹雪さん
    こんにちは!

    患者さんたちとともに共存しているってことで、十分な気がします。

    「ありがとう」
    「こちらこそありがとうございます」

    ↑よくありますね!

    あと

    「よろしくお願いします」
    「こちらこそよろしくお願いします」

    もよくある会話です!

  3. KAZZ BLOG より:

    赤十字運動月間

    5月というのは赤十字運動月間だしね!
    (゜∀゜)/
    とか言ったら、後輩ちゃんが、『え、そうなんですかぁ・・・』ととぼけた返事をしていた。
    (;´д`)トホホ…
    赤十字に務める人間でさえもこうだから、世間様も同じく認識が乏しいのかも知れない。
    そういえば、うちの…

タイトルとURLをコピーしました