今日は米子でボバースアプローチの講習会.
講師はボバース記念病院の古澤正道先生
古澤先生は日本におけるボバースアプローチの第一人者だ.
毎年,米子に来ていただいてご協力いただいている.
今日の講習会内容は
■症例紹介とディズカッション
■ワークショップ
■実技(ハンドリング)
ワークショップ(患者さんの治療)の前に,患者さんの基本情報から患者さんの状態を推察(メインプロブレムまでは導きだせないものの)患者さんに起こりうる状態について討議を行なった.
患者さんが来られる前に,あらかじめこういった討議を行なうというのは珍しい.
しかも,たっぷり50分かけて話をすすめられた.
そして,治療.
みごとに,討議した内容が大枠当たっていた...さすが!
全て当たっていると言うワケではないが,予測される状況を想定してから治療に臨むという事は,より効果的なアプローチを進めるうえで重要だと感じた.
当たり外れの問題ではなく,考えていた状況が違っていた場合にさらに深い考察を行なう事が出来るのだ.
やはりメインプロブレムは実際に患者さんを見ていくなかで導きだされた.
「実技」はワークショップ(治療)で使われたハンドリングを解説を加えながら丁寧に行なわれた.
古澤先生は帰り際に,
「繊細でありダイナミックに,ダイナミックであり繊細である」
という言葉を言われた.
古澤先生の師匠であるメアリー・リンチ女史から頂いた言葉らしい.
良い言葉だ!
臨床家の中の臨床家が導きだした言葉だ!
予定していた明日の講習会がキャンセルになった事は残念だが,来週からの臨床にめ励みになる内容だった!
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